イングランド代表の無冠は、プレミアリーグの補強策が原因?

タレント過多で若手の出場機会が阻まれていると語るレーヴ

タレント過多で若手の出場機会が阻まれていると語るレーヴ

試合を視察するホジソン監督 photo/Getty Images

2014ワールドカップ王者のドイツ代表を率いるヨアヒム・レーヴ監督は、イングランド代表が国際主要大会でトロフィーを獲得出来ない理由はプレミアリーグの補強策にあると考えているようだ。

自国のリーグが代表チームに与える影響は大きいが、昨今のプレミアリーグの流れはとにかく大型補強だ。今夏もブンデスリーガからケビン・デ・ブライネ、バスティアン・シュバインシュタイガー、ロベルト・フィルミーノら優秀なタレントが多額の移籍金でプレミアリーグに参戦している。

『デイリー・ミラー』によると、レーヴ監督はこの動きがイングランド代表に悪い影響を与えると考えており、逆にこの流れがドイツ代表を強くしてもいると語った。

「プレミアリーグは我々では信じられないような金額を使っているが、それがブンデスリーガに還元されるのは良いことだ。ここ数年で彼らが支払った1億ポンド近い金額がドイツの若手の育成に使われているからね。イングランドは若い選手がクラブで出場機会が得られていないという事実と向き合う必要がある」

確かにU-21ドイツ代表の顔ぶれを見ても、ほとんどがブンデスリーガの各クラブで主力として活躍する名の通った選手ばかりだ。これは若手にチャンスが与えられている証であり、U-21イングランド代表でクラブの主軸を担うのはハリー・ケイン、サイード・ベラヒノ、ジェームズ・ウォード=プラウズ、ジャック・バトランド、ネイサン・レドモンド程度しかいない。国外からやってきたタレントに押し出される形で、出場機会を得ることができていないのだ。

また、プレミアリーグ最高経営責任者のリチャード・スキューダモア氏は、イングランド代表のロイ・ホジソン監督が下位クラブで戦っている選手にも目を向けるべきだと語っている。

「昨年のワールドカップでコスタリカ代表は実に上手く戦った。一方のイングランド代表は準々決勝へ進めなかった。コスタリカの選手たちはどこのリーグでプレイしていると思っているんだ?我々はチェルシーやマンチェスター・ユナイテッドでプレイしている選手じゃないと代表で充分な活躍が出来ないと考えているところがあるんだ。そこについては引っかかるね」

確かに、リーグ戦を視察するホジソン監督が目撃されるのはビッグクラブのゲームばかりだ。国全体で若手育成を目指すドイツと、クラブと代表が噛み合っていないイングランド。EURO2016ではグループリーグを独走するイングランド代表だが、本戦でトロフィーを掲げることができるかと問われれば、現状でははなはだ疑問だと言わざるを得ないだろう。

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