移籍マーケット最終日の31日、ミラノの両クラブには大きな差がついた。インテルがガラタサライからMFフェリペ・メロ、DFアレックス・テレス、ローマからFWアデム・リャイッチを獲得したのに対し、常に最終日に派手な動きを見せてきたミランには誰も来なかった。『ガゼッタ・デロ・スポルト』は両クラブの最終日の模様を伝えており、インテルが花火を打ち上げたと報じた。
インテルの最終日はまさにフル稼動だった。当初はナポリDFファウジ・グラムの獲得に動いていたが、合意には至らず、ガラタサライのテレスに切り替えた。その後サンプドリアFWエデルの獲得に向かったが、こちらも合意には至らず、インテル側から「エデルをターゲットから外す」との声明があった。そこからローマのリャイッチ獲得に向けて交渉を開始し、すぐに獲得をまとめた。
一方のミランはFW アレッサンドロ・マトリをラツィオへ、ハキム・マストゥールをマラガへ、DFクリスティアン・ザッカルドをカルピへ放出した。しかし新戦力の獲得はなく、噂されたゼニトMFアクセル・ヴィツェルの獲得は実現しなかった。
サンプドリアMFロベルト・ソリアーノの獲得からも撤退し、アドリアーノ・ガッリアーニCEOは「こういう終わり方になるのは分かっていた」と語った。同紙はミランにはレジスタとトップ下が欠けていると述べ、新戦力確保がなかったのは痛いと伝えている。
最後まで狙い続けていたイブラヒモビッチも来ず、代わりにやってきたのはマリオ・バロテッリだった。