コパ・デル・レイ決勝のアスレティック・ビルバオ戦でのヒールリフトが批判を呼んだバルセロナFWネイマールに続いて、バイエルンのブラジル人も同僚からのクレームを受けている。
29日に行われたブンデスリーガ第3節のレヴァークーゼン戦でバイエルンは3-0の快勝を飾り、開幕からの連勝を3に伸ばした。この試合の左ウィングで先発したダグラス・コスタは得意のスピードとパワー溢れるドリブルを随所で披露したが、問題となったのは82分のプレイ。左サイドでボールを受けると、詰め寄って来るレヴァークーゼンのユリアン・ブラントをかわそうと、ヒールリフトを選択し、抜きにかかった。
3点リードの状況ということもあり、これは相手へのリスペクトをやや欠いた行動だった。このプレイに関して試合後に苦言を呈したのが、右ウィングで先発してチームの3点目を挙げたアリエン・ロッベンだった。
「僕なら配慮するだろうね。たしかに美しかったさ。観客も拍手していたし、彼は上手くやっていた。でもあの時スコアが3-0だったことを忘れてはいけない。対戦相手はリスペクトしなくちゃいけないんだ。僕は疑問に思うね」
ジョゼップ・グアルディオラ監督はブラジルとヨーロッパの文化の違いを意識してか、困惑しつつもコスタを擁護している。
「私はブラジル人ではなくカタルーニャ人だ。私ならそれを(ヒールリフト)出来ないだろう。彼はスーパーな選手だが、私はそういったプレイを好まない。しかしネイマールも同じことをしたし、コスタもブラジル人だ。彼は飛びぬけた選手であり、理性的で相手にリスペクトを示しているよ。それが彼のプレイだったんだ」
ヨーロッパとブラジルの「魅せるプレイ」の考え方には大きな隔たりがあるようだ。