今夏リヴァプールからミランに復帰したFWマリオ・バロテッリは、3年前のEURO2012では代表のエースストライカーと考えられていた。準決勝でドイツ代表を粉砕した2ゴールは世界に衝撃を与え、今後の活躍が期待されたものだ。しかし今の彼にその面影はない。リヴァプールで居場所を失ったバロテッリだが、それでもイタリア代表のアントニオ・コンテ監督は代表への扉が開いていることを強調している。
「バロテッリが代表のシャツを着る可能性は十分にある。代表の扉は誰にも閉ざされていないよ。ただし、パフォーマンスや行動、道徳的な部分から代表チームにふさわしい人物かを証明しなければならない。これはバロテッリ自身の問題だ」
また、『コリエレ・デロ・スポルト』はコンテ監督が今まで以上に国外でプレイする選手に目を向けることになったと伝えた。それはMLSでプレイするMFアンドレア・ピルロ、FWセバスティアン・ジョビンコ、モナコでプレイするFWステファン・エル・シャーラウィらのことを指している。
「ジョビンコはトロントで非常に良くやっていると思う。もちろんピルロもだ。彼はまだまだ私たちにとって重要な選手だ。私はあらゆる選手をチェックしており、代表の扉は全ての選手に開かれているが、やはりパフォーマンス、行動、道徳的側面が重要で、それを示さなければならない」
現在イタリア代表には絶対的エースが不在で、コンテとしても点の取れるストライカーが欲しいはず。バロテッリがそれに当たるかは分からないが、ミランで結果を残せばコンテの目にも留まるだろう。