香川、内田の所属するドルトムントとシャルケが上位に
ドルトムント時代にデビューしたゲッツェ photo/Getty Images
現在ブンデスリーガで最も豪華な選手層を誇っているのは間違いなくバイエルン・ミュンヘンであり、マヌエル・ノイアーやフィリップ・ラームら主要メンバーが2014ブラジルワールドカップでの優勝に大きく貢献した。国内リーグのトップクラブから代表選手が多数選出されるのは理想的なモデルでもある。
しかし『キッカー』によると、ここ5年間バイエルンはドイツ代表選手を輩出していない。ここでいう「輩出」とはデビューさせたという意味だ。また、ここでは初めてドイツ代表デビューした際に所属していたクラブを対象としているので、今の所属クラブとは違っている選手も多数存在する。レンタル移籍をしている場合でも、所属元ではなく、プレイしていたクラブを表記している。
では、最も多く代表選手を輩出しているのはどこのクラブだろうか。
・ヴォルフスブルク(1名):MFマクシミリアン・アーノルド(2014)
・シュツットガルト(1名):DFアントニオ・リュディガー(2014)
・ケルン(1名):DFヨナス・ヘクター(2014)
・ハノーファー(1名): GKロン=ロベルト・ツィーラー(2011)
・フランクフルト(1名):MFセバスティアン・ユンク(2012)
・アウグスブルク(1名):MFアンドレ・ハーン(2014)
・ホッフェンハイム(2名):FWケヴィン・フォラント(2014)、MFセバスティアン・ルディ(2014)
・マインツ(3名):FWアンドレ・シュールレ(2010)、MFルイス・ホルトビー(2010)、FWニコライ・ミュラー(2013)
・ボルシアMG(4名):MFマルコ・ロイス(2011)、GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲン(2012)、MFクリストフ・クラマー(2014)、MFパトリック・ヘアマン(2014)
・レヴァークーゼン(4名):MFラース・ベンダー(2011)、MFシドニー・サム(2013)、MFフィリップ・ヴォルシャイト(2013)、FWカリム・ベララビ(2014)
・フライブルク(4名):FWマックス・クルーゼ(2013)、DFマティアス・ギンター(2014)、DFクリスティアン・ギュンター(2014)、DFオリヴァー・ゾルク(2014)
・シャルケ(5名):DFベネディクト・ヘーヴェデス(2011)、MFユリアン・ドラクスラー(2012)、MFロマン・ノイシュテッター(2012)、MFレオン・ゴレツカ(2014)、MFマックス・マイヤー(2014)
・ドルトムント(6名):MFマリオ・ゲッツェ(2010)、DFマルセル・シュメルツァー(2010)、MFスヴェン・ベンダー(2011)、MFイルカイ・ギュンドアン(2011)、GKロマン・ヴァイデンフェラー(2013)、DFエリック・ドゥルム(2014)
ここ5年間では、ドルトムント、シャルケ、さらには中堅クラブのフライブルクがドイツ代表選手を多く輩出しているという結果になった。やはりバイエルンのようなスター集団の中では若手を育てにくいということなのだろうか。同紙は今後のバイエルンからMFセバスティアン・ローデが代表デビューするかもしれないと伝えているが、やはり同選手もチリ代表のアルトゥーロ・ビダルやスペイン代表MFチアゴ・アルカンタラとの熾烈なポジション争いに現状では敗れており、出場機会の確保は危うい。
以前、元バイエルン監督のオットマー・ヒッツフェルト氏がバイエルンからドイツ人が減っていることを問題視していたが、これが今後のドイツ代表にも影響を及ぼすことになるのだろうか。