リオ・ファーディナンドとネマニャ・ビディッチのセンターバックコンビは、マンUに絶対的な安定感をもたらした。しかしファーディナンドは引退し、ビディッチはイタリアへ新天地を求めた。マンUは両者の後継者を育てようとしてきたが、その完成が徐々に近づいているようだ。
『マンチェスター・イヴニング・ニュース』は、2010年にファーディナンドの後継者として1000万ポンドで獲得したDFクリス・スモーリングが成長していると報じている。ファン・ハール監督も同選手の働きに満足しているようで、DFラインにかつての安定感が戻ると期待されている。
「彼は成長していると認めざるをえない。周囲の人から見ても、私の目から見てもね。本当に素晴らしいよ」
しかし、同監督はまだ全てに満足している訳ではない。守備面での成長は確かだが、まだDFラインから攻撃を構築するというファン・ハールの野望は叶っていない。
「彼の守備は着実に成長しているし、ベストな状態にある。しかし、彼はさらによくなれるはずだ。守るだけでは充分ではない。攻撃はDFからスタートしなければならないんだ」
足もとの技術にやや不安があるスモーリングだが、克服して世界的なセンターバックになれるだろうか。