残留か移籍か、バイエルン・ミュンヘンMFマリオ・ゲッツェの去就に関する噂は後を絶たない。バイエルン側は残留を基本線としているが、アーセナルやユヴェントスは同選手の獲得を狙っている。しかし、元バイエルン監督のオットマー・ヒッツフェルト氏はバイエルンの市場での動きを批判している。
『ビルト』によると、同氏は今夏にシャフタールMFドウグラス・コスタを獲得したことを問題視しており、ゲッツェを信頼するならばコスタは不要だったはずと述べている。現在バイエルンはフランク・リベリーが離脱中で、アリエン・ロッベンも負傷から戻ってきたばかりだ。同氏はゲッツェを穴埋めに使うべきだったと考えているようで、新たなアタッカーの獲得はゲッツェの出場機会をより限定的なものにさせると批判的だ。
また、同氏はマンチェスター・ユナイテッドへシュバインシュタイガーを放出し、代役にユヴェントスからMFアルトゥーロ・ビダルをチームに加えたことも批判している。
「バイエルンはクロースとシュバインシュタイガーを手放した。代わりにやってきたシャビ・アロンソとビダルはどちらも良い選手だが、バイエルンはドイツ人が少なくなっている。今のバイエルンは多くの外国人をチームに加えたことで、これまでのメンタリティを忘れつつあるように思う」
同氏は以前にも主力からドイツ人が減っていることを不安視しており、チーム で多言語が飛び交っている現状を快く思っていないようだ。今のままではドイツをワールドカップ優勝へ導くゴールを決めたゲッツェもベンチ生活が続くと予想され、同氏としては代わりにブラジル人のコスタが躍動するのを手放しで喜べないのだろう。