16日に行われたチェルシーとマンチェスター・シティの一戦は3-0でマンチェスター・シティが制した。想像以上に大差のつく展開となり、昨季王者のチェルシーは開幕2戦でまだ勝利がない。
よくチェルシーの守備的な姿勢を「ゴール前にバスを停める」と表現するが、『デイリー・ミラー』は、チェルシーのバスは壊れたと報じ、2試合で5失点と崩壊した守備陣に厳しい評価を下している。
特に同紙は右サイドバックのブラニスラフ・イバノビッチの衰えを指摘しており、第1節のスウォンジー戦のジェフェルソン・モンテーロ、マンCのラヒーム・スターリングと相手のドリブラーに何度も右サイドを突破された。 後半35分のコーナーキックの場面では、マークするヴァンサン・コンパニにヘディングシュートを許してしまい、貴重な追加点を与え、後半40分には、自身のパスミスからフェルナンジーニョに豪快なミドルシュートを決められてしまった。
イバノビッチはここ数年間プレミアリーグ最高の右サイドバックとも言われたが、この試合では2失点に関わってしまったことになる。センターバックのジョン・テリーもスピード不足を露呈し、前半だけでクルト・ズマと交代している。チェルシーのDFラインに衰えがきているのだろうか。
一方、同紙は出場停止のティボ・クルトワに代わってゴールマウスを守ったアスミル・ベゴビッチが計算できる選手だったと評価しており、ペトル ・チェフに代わる第2GKとしては合格点だったようだ。ベゴビッチは3度ゴールを破られたものの、前半に何度か訪れたセルヒオ・アグエロのシュートチャンスを賢明に阻止し、1ゴールしか与えなかった。コンパニとフェルナンジーニョのシュートは止めるのが難しく、ベゴビッチの責任とするべきではない。不安を露呈したDFラインに対し、GKはクルトワを含め計算できる人材が揃っているようだ。