UEFA(ヨーロッパサッカー連盟)が選定する14/15シーズンのヨーロッパ最優秀選手賞の最終候補が12日に発表された。昨季三冠を達成したバルセロナからリオネル・メッシとルイス・スアレスが選ばれ、レアル・マドリードからは昨シーズンの受賞者であるクリスティアーノ・ロナウドが選出されている。
最終候補の3人は全てスペインのチームからの選出となった。最高のシーズンを過ごしたルイス・エンリケ監督のバルセロナから選ばれた2人のストライカーは、チームの中で抜群の存在感を放っていた。メッシは14/15シーズンの公式戦合計で58ゴールを記録し、11月のセビージャ戦でのハットトリック達成によってテルモ・サラが持っていたリーガの最多得点記録251得点を突破するなど、バルセロナのタイトル獲得の最大の原動力となった。
W杯ブラジル大会での「噛み付き事件」によってシーズン入りが遅れたスアレスは、当初こそ新加入選手らしい戸惑いが見られたが、次第にその存在感を発揮。メッシ、スアレス、ネイマールの頭文字をとった「MSN」という豪華攻撃陣の中央に入り、CL決勝のユヴェントス戦で決勝ゴールを挙げる活躍を見せた。
昨シーズンの受賞者ロナウドはリーガ・エスパニョーラで48ゴールを記録して得点王に輝いた。公式戦通算では61ゴールを挙げてアルフレッド・ディ・ステファノ氏の持つ記録を抜いてクラブ歴代得点ランキング2位に入った。今年で30歳になったロナウドだが、その得点力は鋭さを増している印象だ。
最終投票はUEFAに加盟する54カ国のジャーナリストの投票によって、8月27日に決定する。