デ・ブライネは? ゲッツェは? 移籍の信憑性を検証!
ビッグディールはあるか
噂が絶えないデ・ブライネ photo/Getty Images
今夏も移籍市場に関する様々な噂が飛び交っているが、果たして信憑性はどの程度のものなのだろうか。『ESPN』は現在噂に出ている主要選手の移籍確率について特集を組んでいる。スターリングやディ・マリアに続くビッグディールは今後起こるのだろうか。1つの参考にしてほしい。
・ヴォルフスブルクMFケビン・デ・ブライネがマンCへ移籍する確率:55%
ヴォルフスブルクが放出を拒んでいるデ・ブライネだが、同メディアの予想は50%を超えている。ただし、過去にユヴェントスが同選手の獲得について問い合わせた際に、ヴォルフスブルクは6000万ユーロを求めたと伝えられている。つまりマンCも同様の額が必要になる。
同選手の代理人はバイエルンやPSGからも誘いがあったと認めているが、マンCに関しては言及していない。あえて口に出さないあたりに信憑性があるのだろうか。
また、マンCは今夏にFWステヴァン・ヨヴェティッチと、おそらくエディン・ジェコを失うことになり、新たなアタッカーとしてデ・ブライネを獲得しなければならないという焦燥感に駆られているという。
デ・ブライネは過去のチェルシーでの苦い思い出を払拭するためにも、もう1度プレミアリーグに挑戦する意欲を持っている。それも確率が50%を超えた理由の1つだろう。
・ラツィオMFルーカス・ビリアがレアル・マドリードへ移籍する確率:30%
ここまでのレアルは大きな動きもなく、おとなしいイメージだが、ナポリで2シーズン指揮を執ったラファエル・ベニテスはラツィオのアルゼンチン代表MFを気に入っている。ただし、ビリアは主将に任命されたばかりで、そう簡単に移籍するとは考えにくい。また同メディアは、ライバルクラブのローマがジェコとサラーを獲得するならば、ラツィオ側もキープレイヤーを販売する訳にはいかないとの考えがあると伝えている。
ビリアはレアルへ移籍すれば今よりも高額の年俸を得ることができるが、現状はピオリ監督の下で新シーズンを戦う確率の方が高くなっている。
・バイエルンMFマリオ・ゲッツェがユヴェントスへ移籍する確率:15%
こちらはかなり低い。ゲッツェは グアルディオラ監督の下でコンスタントに出場機会を得ていないが、同選手はユヴェントスのトップサラリーを超える額の年俸を得ており、同メディアは現在の給与を保証することができるクラブに残ると考えているようだ。
また同メディアは、ユヴェントスが中盤の補強に緊急性を感じていることを考慮しても、恐らくターゲットをシャルケMFユリアン・ドラクスラー、パレルモMFフランコ・バスケスに絞ってくると伝えている。
・リバプールFWファビオ・ボリーニがセリエAへ戻る確率:70%
こちらはかなり確率が高い。今でこそ評価が下がったように感じるボリーニだが、セリエAでは確かな結果を残している。現在もラツィオ、フィオレンティーナ、ボローニャ、カルピが獲得を狙っており、ラツィオは500万ユーロを準備しているようだ。フィオレンティーナはドニプロFWニコラ・カリニッチに照準を当てながらも、代替としてボリーニを考えている。
ただし、ラツィオにはFWミロスラフ・クローゼ、フィリップ・ジョルジェビッチがいるため、出場機会を確保するのは難しい。フィオレンティーナではジュゼッペ・ロッシと一緒にプレイするクマ・エルハジ・ババカルとポジションを争うことになる。
・ローマDFアレッシオ・ロマニョーリがミランへ移籍する確率:65%
ロマニョーリはミランが狙うトップターゲットの1人であり、サンプドリアで共に働いたシニシャ・ミハイロビッチ監督も同選手の確保を目標にしている。ローマは同選手の移籍金は3000万ユーロとの姿勢を崩さなかったが、ジェコやサラーの獲得によって資金を捻出する必要が出てきた。
また、『ジャンルカ・ディ・マルツィオ』の情報を同メディアが伝えたところでは、ミランは2500万ユーロ+数百万ユーロのボーナスを加えたオファーで今週末にも取引をまとめたい考えだ。
・バルセロナMFハビエル・マスチェラーノがユヴェントスへ移籍する確率:10%
マスチェラーノがイタリアでプレイしたいと語った一言から噂は始まった。ユヴェントスはMFサミ・ケディラの負傷で中盤の選手を探しているが、バルセロナは移籍禁止処分の中にあり、主要選手を簡単に放出するとは考えにくい。また同メディアは、マスチェラーノが得ている年俸をセリエAのチームが支払うのは難しいと伝えている。
意外に確率が高かったのはデ・ブライネだろうか。ヴォルフスブルクの中心選手でありながら、今夏にイギリスに渡る可能性も捨てきれない。そして、グアルディオラ監督との関係が良好ではないといわれたゲッツェの確率が低いのも特徴だ。一時はユヴェントス移籍も近いかと思われたが、かなりの高確率でバイエルンに留まることになりそうだ。