去就に注目が集まる2人のイタリア人選手、アントニオ・カッサーノとマリオ・バロテッリに欧州外からの手が差し伸べられた。元イタリア代表FWジャンフランコ・ゾラ氏は自身が監督を務めるカタールのアル・アラビが2人のFWにとって望ましい移籍先である語っている。
「彼らはトッププレイヤーだ。そして周囲からそれほど注目されることのないリーグでプレイすることは素晴らしいチャンスとなるだろう。彼らはそこでエネルギーを蓄えて、それから主役として主要リーグに帰っていくことになる」
ゾラ氏は伊『スカイ』に対してそう話し、移籍先が見つからない2人に対する関心を明かした。
バロテッリは昨季リヴァプールに加入したものの、満足な結果を残すことが出来ず、ブレンダン・ロジャース監督の構想外になったことを先日報じられていた。また、カッサーノは今年1月に数か月にわたる給与未払いが引き金となってパルマを退団。現在はフリーとなっているが、高額な年俸と32歳という高齢によって新天地が未だに決まっていない。これまで度々ピッチ外で問題行動を起こしてきた2人であるだけに、引き取り手は限られている現状だ。
両FWは欧州選手権2012でイタリア代表の2トップを組み、決勝進出を果たしたチームの中で大きな存在感を見せた。また、プライベートでも仲が良いことで知られている。仮にこの移籍が実現すれば“悪童コンビ”が中東の地で復活となるが、アル・アラビには既に7人の外国籍の選手が登録されているため、現実的には難しい。しかし、「彼らと契約するチャンスがあるなら二の次にはしないよ」とゾラ氏は強調し、期待感を持たせた。