レアル・マドリードを去った多くの選手たち。彼らはそれで幸せだったのだろうか。今夏にクラブを離れることになったGKイケル・カシージャスを含め、多くの選手が自分自身にこの質問をしてきただろう。『マルカ』は選択の余地も無いままにレアルから放出された才能あるプレイヤーにスポットを当てている。
・不運組
ここ数年間で最初のビッグネーム放出となったのがロビーニョだ。ベルント・シュスター監督の下でリーガ2連覇に貢献したブラジル代表FWロビーニョは、自身の扱いをめぐってフロレンティーノ・ペレス会長と対立し、2008年にマンCへ移籍。しかし積極補強を始めたばかりのマンCではビッグ4と渡り合えず、タイトルとは無縁だった。その後サントスへとレンタルで放出され、彼のキャリアは急降下を始めることになった。
昨夏にマンUへと移籍したFWアンヘル・ディ・マリアも上手くいかなかった。レアルで見せていた輝きを放つことは出来ず、わずか1年でマンチェスターを離れる可能性が高くなっている。
・幸運組
最も幸運だったのはMFウェズレイ・スナイデルとFWアリエン・ロッベンだ。彼らはレアルで地獄のような日々を経験した後、スナイデルはインテル、ロッベンはバイエルンへと移籍。両者はチャンピオンズリーグ決勝で顔を合わせ、その時はスナイデルがトロフィーを掲げた。ロッベンもその後チャンピオンズリーグを制し、同紙は彼らがレアル・マドリードから放出されても存在を証明できる最高の事例だと伝えている。
昨シーズンにユヴェントスでブレイクしたFWアルバロ・モラタも幸運だ。レアルでは出場機会が少なかったが、ユヴェントスではセリエAの優勝、チャンピオンズリーグではチームを決勝へと導く重要な得点を挙げている。