なでしこ連覇ならず……。ロイドのハットトリックなどで5失点完敗

リベンジを果たしたアメリカ、堂々の戴冠

リベンジを果たしたアメリカ、堂々の戴冠

ハットトリックを達成したアメリカ。photo/Getty Images

カナダW杯は現地時間5日に決勝戦を行い、日本とアメリカが対戦した。

バンクーバーのBCプレイスで行われた決勝戦の対戦相手は前回W杯ファイナル、そしてロンドン五輪のファイナルと同じという縁のある対戦カードに。日本は準決勝と同様のスターティングイレブンを選択し、宮間、川澄、大儀見らが先発。対するアメリカは3得点を挙げるFWカルリ・ロイド、アレックス・モーガンらが先発した。

試合立ち上がりから軽快なボール回しを見せたアメリカ。3分には最初のCKを獲得し、今大会3ゴールを挙げるカルリ・ロイドが大きな違いを見せた。グラウンダーのボールにロイドが走り込んでダイレクトで合わせ、ネットを揺らした。

開始早々に失点した日本はキャプテン宮間がチームを鼓舞するが、混乱するチームはその2分後にも失点を重ねてしまう。ペナルティエリア付近でFKを得たアメリカがまたもグラウンダーのクロスを送り、DFジョンストンがニアでつぶれ役になり、落としを再びロイドが決め、リードを2点に広げた。

今大会初めてビハインドを負った日本を相手に、アメリカは悠然とボールを回しつつ、スキあらば攻め込むという試合巧者ぶりを見せる。

そして14分、やはり日本は精神面で飲まれてしまった。ペナルティエリア内の岩清水の中途半端なヘディングによるクリアをMFホリデーに奪われ、そのままフィニッシュされ0-3。その1分後にもパスミスを狙っていたロイドが40メートル以上の鮮やかなロングシュートを決め、ハットトリックを達成。前半の15分でスコアは0-4となっていた。

佐々木監督は動く。左サイドハーフの宮間をボランチの位置に入れ、宇津木を左サイドバックにポジションチェンジさせ、鮫島を1列上げる。するとこの采配が功を奏した。

28分、中央の宮間が右サイドを駆け上がった川澄に展開、川澄は中の大儀見にクロスを入れた。このボールを見事なトラップで反転した大儀見がGKソロの腕が届かない位置にシュートし、1点を返した。

にわかに息を吹き返した日本、佐々木監督は勇気ある選択を決断する。32分、10番澤穂希をCB岩清水に代えて投入。前回ファイナルで劇的な同点ゴールを決め、日本の優勝に大きく貢献した澤が中盤に入った。続く38分にも川澄に代えてFW菅澤を投入。前線の枚数を増やし、点を狙いにいく。

前半はこのまま1-4で終え、ハーフタイムに突入。どのような監督の指示がなされるのかに注目が集まった。

前半終了間際に良い流れを引き寄せた日本は後半の立ち上がりでもそれを引き継いだ。51分に後方からの浮き球のパスに澤がアメリカのDF2人と競り合う。そしてこのボールがDFに当たってオウンゴールとなり、2点差まで寄った。しかし、その3分後にはヒースにセットプレイからゴールを許し、再び引き離された。

日本は途中交代の岩渕による積極的なドリブルでの仕掛け、そして宮間の正確なキックからチャンスメイクを行うが、いずれもあと一歩で得点には至らない。70分には中央でフリーでボールを受けた宮間の浮き球のパスに大儀見が合わせようとしたが、GKソロに先に弾かれた。

85分過ぎから勝利を確信したアメリカはボールを回し、その時を待っていた。そして92分、試合終了の笛が吹かれると、ベンチからの選手とともに歓喜の輪に包まれた。アメリカは1999年以来4大会ぶり3回目の女子W杯優勝を達成。日本は良い時間帯もあったが、前半の失点を取り返すには至らず、連覇とはならなかった。この大会で最後のW杯となることを宣言していたMF澤は多くのアメリカの選手と抱擁を交わし、健闘をたたえ合っていた。

[スコア]

日本2-5アメリカ

[得点者]

日本:大儀見(28)、オウンゴール(51)
アメリカ:ロイド(3,5,15)、ホリデー(14)、ヒース(54)

記事一覧(新着順)

最新号を無料配信中!
電子マガジン「ザ・ワールド」
No.249 欧州蹴球10年の軌跡

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:各国代表

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ