6月に開催されるカナダワールドカップを前に、なでしこジャパンの佐々木則夫監督がインタビューに応じ、大会に向けた意気込みと”澤の後継者”についてコメントした。FIFA公式マガジン『The FIFA Weekly』が伝えている。
「前回のW杯から何が大きく変わったかというと、2012年に五輪を経験した。また、何人かの選手は個別に国際経験を積んできた。私たちはこの4年間で成長している。優勝を成し遂げた2011年のチームよりも今のチームの方が、良い出来だ。しかし、多くのライバル国も大幅にサッカーのレベルを上げていると感じる。なでしこが成長していると信じて強豪国とどう戦えるのか、楽しみだ」
4年間で多くの経験を積めたと語る監督。ロンドン五輪では決勝戦でアメリカに敗戦を喫したものの、銀メダルを獲得。5月に発表されたメンバーでは 大儀見優季(ボルフスブルク)など海外組が6名選出された。また、鮫島彩や川澄奈穂美など米女子プロリーグを経て、日本で活躍している選手もいる。前回ワールドカップに出場したメンバーが経験を積んで、さらに成長しているはずだ。
前回大会とは日本国内の雰囲気も変化している。前回よりも明らかに注目度が高くなり、日本中がなでしこジャパンの連覇に期待を寄せている。
「2011年のワールドカップを優勝したことで、カナダ大会では日本中がなでしこに注目しているし、優勝すると期待している。この大会でチームがさらに成長するためにも期待されている実感は大きなチャンスになる」
6大会連続で選出された澤穂稀の後継者は誰になるかと問われると「まだ彼女はプレイしているよ。何人かの選手にその可能性があると感じている。澤の後継者となる選手は、試合の中で成長して欲しい」と語った。
W杯ではグループリーグでC組に入り、スイス、カメルーン、エクアドルと同組。6月8日の初戦で、スイスと対戦する。