【マッチレポート】磐石の戦いで日本代表が決勝トーナメントへ

多くのチャンスにからんだ乾。10分にゴールネットを揺らしたが、不可解な判定でノーゴールに。photo/Getty Images

引き分け以上でグループリーグ突破が決まるが、敗れるとD組3位となり、敗退の可能性があった。ヨルダンとは過去に1勝2分け1敗。難しい試合になることが予想されたが、日本は立ち上がりから主導権を握り、落ち着いて自分たちのリズムで試合を進めた。

前半はとくに左サイドからの攻撃が機能しており、乾がからんだ攻撃が目立った。2分には乾自身がドリブルからミドルシュートを放ち、10分には香川へ正確なタテパスを出し、ゴール前に香川が折り返したボールにダイレクトで合わせてゴールネットを揺らした。しかし、これは香川が折り返すときにゴールラインを割っていたという判定でノー・ゴールとなった(実際にはインプレーだった)。

リズム良く攻めていた日本の先制点は、24分に生まれた。中盤でボールを持った長谷部から、ピッチ中央へ絞っていた乾へパスが渡る。危険を察知したヨルダンのDFが乾を囲みに来ると、乾がわずかなスキを突いてタテパスを出す。ここに走り込んだ岡崎の左足シュートはGKに弾かれたが、詰めていた本田が右足でフィニッシュして先制点を奪った。

1点をリードした日本は、その後も冷静にポゼッションサッカーを展開。ヨルダンがプレッシャーをかけてこないため、中盤や最終ラインでゆっくりとパスをつなぎつつ、追加点を狙った。ボールを奪われても素早い切り替えで守備へ移行し、ヨルダンの攻撃を早めに潰す。前半にヨルダンが放ったシュートは、28分にダラドレが右サイドから可能性の低いミドルシュートを放った1本のみ。1-0での折り返しだったが、試合を完全に支配しており、危ないところがない45分間だった。

後半立ち上がりはハーフタイムに2名の選手交代を行なったヨルダンにやや押し込まれた。57分、59分にいずれも途中出場したアマラに右サイドを突破され、ゴール前に攻め込まれた。しかし、最初のシュートはGK川島がしっかりとセーブし、続くピンチは守備陣が身体を張って弾き返した。

ヨルダンの攻勢を凌ぐと、60分過ぎからはまた日本のペースに。61分にCKから吉田、71分には本田がドリブルから左足シュートを放ち、追加点の予感を漂わせた。同時に、徐々にヨルダンの運動量が落ち、中盤でのプレッシャーがまた緩くなっていく。長友、酒井の両サイドバックが高いポジションを取り、ジワジワとヨルダンを追い込んでいった。

迎えた82分、ついに追加点を奪う。左サイドで清武がフリーでボールを持ち、同じくフリーになっていた武藤(79分に交代出場)にタテパスを送る。武藤がゆっくりとしたルックアップからゴール前に正確なクロスを送ると、走り込んだ香川にピタリと合う。今大会、これまで決定的なチャンスを生かせず得点がなかった香川がこのボールに右インサイドで合わせ、2-0とした。

86分には今大会初出場となる柴崎が投入され、91分にはその柴崎が本田にラストパスを出し、左ゴールポストを直撃する本田の決定的なシュートがあった。過去に幾度か苦戦を強いられた経験があるヨルダンとの対戦だったが、現時点での両国には明らかな実力差があった。しかも、大きな実力差が──。日本は磐石の戦いを見せ、グループリーグ3連勝、勝点9、7得点0失点という申し分ない結果で決勝トーナメント進出を決めている。

D組を1位で突破した日本は、準々決勝でC組2位のUAEと23日(日本時間18時30分/シドニー)に対戦する。また、同時刻に行なわれイラク×パレスチナは2-0でイラクが勝利し、D組2位は勝点6のイラクとなった。イラクは23日にC組1位のイランと対戦する。日本は準々決勝に勝利すると、22日に行なわれる中国×オーストラリアの勝者と準決勝で対戦することになる。

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