“長友の後継者”に期待したい浦和の新星 左SBだけじゃない万能性は日本の武器となる

豊富なスタミナでチームを救う明本 photo/Getty Images

今季から浦和に加入した明本

まさかのオマーン戦黒星から始まった日本代表のFIFAワールドカップのアジア最終予選。次の中国戦には1-0で勝利するも、決定力不足が目立つなど内容でも不安視される声が上がっている。

そんな中で注目されたのが長友佑都の低調さだ。イタリアでの多くの経験を積んできた男も、現在34歳で所属チームが決まっておらず、実戦から遠ざかっていた影響もあるだろう。その長友を上回れる選手がいないというのも問題だ。

10月には強豪サウジアラビアと、最大のライバルであるオーストラリアとの一戦が控えている。そのメンバー入りに期待したい左SB候補として挙げたいのが浦和レッズの明本考浩だ。今季栃木SCから加入した明本は、浦和で様々なポジションを経験。特に山中亮輔が負傷離脱してからは、左SBで定位置を確保している。

明本の特徴は何といってもその豊富なスタミナだ。試合終盤でも運動量が落ちず最後まで走り続けるプレイは、試合だけでなく他の選手たちにも影響を及ぼす存在となれるだろう。本来はボランチの選手であるため、守備能力も高くリカルド・ロドリゲス監督のスタイルにもすぐに対応した順応性も高く評価できる。

さらに浦和ではFWでも出場機会を得ている。試合終盤でプレッシングを強めるためにSBの明本を前線に上げるといった配置転換も可能だ。両サイドハーフも経験しているため、サブにいるだけでも様々な状況に対応できる貴重な存在となるだろう。

日本代表の左SBはこれまで数多くの選手たちが招集されるも、長友の壁を超えることができなかった。明本はその驚異的なスタミナと万能性で、新たな日本の左SB像を確立できるかもしれない。

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