粘り強いインテル、今季は何かが違う! “史上最高”のミラノダービーでイカルディがハット

ハットトリックを達成したイカルディ photo/Getty Images

ミランは3連敗で早くも今季4つ目の黒星

15日にセリエA第8節が行われ、日本代表DF長友佑都が所属するインテルとACミランがサン・シーロで対戦した。

チケットが8万枚以上売れるなど、過去最高の興行収入を記録している今季初のミラノダービー。現在無敗をキープするインテルの最古参、長友はこの伝統の一戦でスタメン入りを果たした。その他には、マウロ・イカルディやイヴァン・ペリシッチなど、ルチアーノ・スパレッティ監督はこれまでのメンバーを起用している。

一方、前節のローマ戦で敗れ、早くも今季3敗目を喫してしまったミランは、スタメンを2名を変更。前節退場し、出場停止のハカン・チャルハノールに代えてジャコモ・ボナヴェントゥーラを、代表戦で負傷したニコラ・カリニッチに代えてスソを起用している。その他にはレオナルド・ボヌッチやフランク・ケシエなど、いつも通りのメンバーが名を連ねた。
ミランボールでキックオフされた注目の一戦は、お互いが牽制し合い、スローな立ち上がりを迎える。そして、両チームともになかなか決定機を作れなかったが、28分に均衡が破れらた。ダンブロージオとのワンツーで右サイドを抜け出したアントニオ・カンドレーヴァ。ダイレクトで鋭いアーリークロスを入れると、これをGKとDFの間へ走りこんだイカルディが合わせ、左サイドネットへ流し込んだ。

ミランは1点ビハインドで後半を迎えると、頭からケシエに代えてパトリック・クトローネを投入。49分にムサッキオがゴールネットを揺らすが、オフサイドの判定でノーゴールとなった。しかし、試合のペースが徐々にミランへ傾き始める。

攻勢に出るミランは56分、スソが得意の右斜め45度から狙いすましたシュートを放つ。ゴールポストの外を巻いたシュートは、左サイドネットに吸い込まれ、ミランがスコアをタイに戻した。

しかし63分、イカルディがこの嫌な雰囲気を払拭する。高い位置でボールを奪うと、左サイドへ走りこんだペリシッチへはたく。ペリシッチは左サイドをドリブル突破しクロスを入れると、イカルディが難しい体勢から右足で合わせ、再びインテルがリードした。

81分、絶対に負けられないミランも意地を見せる。ファビオ・ボリーニの右クロスがファーサイドへ流れると、全力で走りこんだボナヴェントゥーラが頑張って足を伸ばし合わせる。ハンダノビッチが触るも、掻き出すことはできずに、ゴールラインを割った。

このままドローで終わるかと思われたが、ミラノダービーは劇的なクライマックスを迎える。CKの際、ダンブロージオがエリア内で倒され、PKを得たインテル。これをイカルディが冷静に決め、勝負あり。2度ミランに追いつかれるも、粘り強い戦いでなんとか振り切ったインテル。イカルディのハットトリックの活躍で3-2で勝利した。インテルが無敗をキープし、単独2位へ浮上した一方で、ミランは3連敗で今季4つ目の黒星を喫することとなった。なお、長友はこの一戦でフル出場を果たしている。

[スターティングメンバー]
インテル:ハンダノビッチ、ダンブロージオ、シュクリニアル、ミランダ、長友、B・バレロ(→エデル 85)、ベシーノ、ガリアルディーニ、カンドレーヴァ(→カンセロ 73)、ペリシッチ、イカルディ(→サントン 90+3)

ミラン:G・ドンナルンマ、ムサッキオ、ボヌッチ、ロマニョーリ(→ロカテッリ 78)、ケシエ(→クトローネ 46)、ボナヴェントゥーラ、ボローニ、ビリア、ロドリゲス、スソ、シウバ

[スコア]
インテル 3-2 ミラン

[得点者]
インテル:イカルディ(28、63、90)
ミラン:スソ(56)、ボナヴェントゥーラ(81)

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