ノイアーはGKに”革命”を起こした セービング能力、キック精度、守備範囲を改めて絶賛

バイエルンのノイアー photo/Getty Images

GKへの要求は高くなった

これまでサッカー界には革命を起こした選手たちがいた。サッカーの考え方を変えた故ヨハン・クライフ氏や、現代でもバルセロナFWリオネル・メッシなどがそうだろう。そんな中でブンデスリーガ公式サイトは、GKというポジションに革命を起こした選手としてバイエルンのマヌエル・ノイアーを改めて称賛している。

ノイアーの出現でGKへの見方が変わったのは間違いなく、要求されるレベルも高くなった。もはやシュートストップに優れるだけでは満点評価とはならず、ノイアー同様にあらゆる能力を兼ね備えていなければならない。まずはキック精度だ。GKも攻撃の出発点として正確にパスをつなぐことが求められており、味方からのバックパスをしっかり捌かなければならない。ノイアーもジョゼップ・グアルディオラから高い要求をされたことで精度が増し、同時にゲームビジョンも養われている。ビルドアップに新たな概念が生まれてきたのは間違いないだろう。

そして何より特筆すべきはその守備範囲の広さだ。ノイアーはドイツ代表とバイエルンで高く設定された最終ラインの裏のスペースをカバーする役割を担っており、現代のGKにはこの能力も求められる。同サイトはノイアーこそ「スイーパーGK」を生んだ選手と称賛しており、GKの守備範囲の考え方も大きく変わった。一見ゴールから飛び出すのはリスキーな行為にも思えるが、これを正確にこなすGKがいれば戦術の幅は広がってくる。同サイトは2014ブラジルワールドカップのドイツ代表VSアルジェリア代表の一戦が良い例と紹介しており、ノイアーは何度もゴールから飛び出して相手のカウンターの芽を摘んでいた。これもGKに求められる能力となった。
もちろんシュートストップも肝心で、同サイトは昨季ケルン所属の日本代表FW大迫勇也のヘディングシュートを弾き出したプレイなどを挙げてノイアーの瞬発力や技術の高さを称賛している。シュートを止め、正確にパスを繋ぎ、守備範囲も広い。そして主将を務められるほどのリーダーシップも求められ、GKの仕事はどんどん多くなっている。GKの基準を高くしたという意味で、ノイアーはこのポジションに革命を起こした選手と言っていいだろう。

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