現在、カタルーニャの独立問題で揺れているスペイン。この問題はサッカー界にも多くの影響を及ぼしており、カタルーニャ州に本拠地を置くバルセロナは、安全確保のため1日にホームで行われたラス・パルマス戦を無観客で行なっていた。そんな中、英紙が独自に「仮想カタルーニャ代表」のメンバーを選出し、話題を呼んでいる。
欧州サッカー連盟や国際サッカー連盟に加盟していないため、W杯など主要な国際大会への出場資格はないものの、カタルーニャ代表自体は1900年代の初頭から活動している。非公式試合ではあるが、これまで何度も国際親善試合を行なっており、ブラジル代表やフランス代表、アルゼンチン代表などとも対戦。バルセロナのジェラール・ピケやセルヒオ・ブスケッツらも代表の一員としてプレイした経験がある。
英紙『THE Sun』は今回、「仮想カタルーニャ代表」として[4-5-1]のフォーメーションを採用。すでにプレイしたこともあるピケやブスケッツらを筆頭に、チェルシーで活躍するセスク・ファブレガスやかつてバルセロナで一時代を築いたシャビ、2人の「天才パサー」もスタメンに選ばれている。
そしてベンチメンバーには、これまた天才と言われたボージャン・クルキッチや、バルセロナ復帰を果たしたジェラール・デウロフェウらが。さらに監督として、マンチェスター・シティの現指揮官で、カタルーニャ出身のジョゼップ・グアルディオラが名を連ねた。
あくまで「仮想」ではあるものの、ほぼバルセロナ育ちの豪華なメンバーが顔を揃えたカタルーニャ代表。もしカタルーニャがスペインから独立することとなれば近い将来、同国代表が国際舞台で猛威を振るう日が来るかもしれない。一方で、バルセロナ出身の主要選手などが抜ける可能性があり、スペイン代表にとっては痛手となるかもしれない。
英紙『THE Sun』が選出した「仮想カタルーニャ代表」は以下の通り
[4-5-1]
GK
キコ・カシージャ(レアル・マドリード)
DF
エクトル・ベジェリン(アーセナル)
ジェラール・ピケ(バルセロナ)
マルク・バルトラ(ドルトムント)
ジョルディ・アルバ(バルセロナ)
MF
シャビ(アル・サッド)
セルヒオ・ブスケッツ(バルセロナ)
セスク・ファブレガス(チェルシー)
セルジ・ロベルト(バルセロナ)
ケイタ・バルデ・ディアオ(モナコ)
FW
ジェラール・モレノ(エスパニョール)
ベンチ
クリスティアン・テージョ(ベティス)
ジェラール・デウロフェウ(バルセロナ)
アレイクス・ビダル(バルセロナ)
セルヒオ・ガルシア(エスパニョール)
ボージャン・クルキッチ(アラベス)
オリオール・ロメウ(サウサンプトン)
指揮官
ジョゼップ・グアルディオラ