フランクフルトは鎌田を活かせるのか!? 防戦一方でタッチ数は14、パス本数はたったの7

フランクフルトの鎌田 photo/Getty Images

昨季の宇佐美と被る鎌田の現状

23日に行われたライプツィヒ対フランクフルトの一戦では、今夏サガン鳥栖からフランクフルトに移籍した21歳の日本人MF鎌田大地に先発のチャンスが巡ってきた。今夏にケビン・プリンス・ボアテングを獲得したことで出場機会を得られるか不安もあったが、指揮官ニコ・コバチは鎌田をある程度評価しているようだ。

ただし、今のフランクフルトの戦い方で鎌田に何ができるというのか。ライプツィヒは昨季ブンデスリーガで2位に入るサプライズを起こしたクラブで、その戦い方は非常に攻撃的だ。この試合でもライプツィヒのポゼッション率は64%を記録している。

フランクフルトは必然的に守る時間が長くなり、序盤から必死のクリアの連続だった。リベロとして定位置を確保している日本代表MF長谷部誠は常に忙しそうだったが、鎌田にはなかなかボールを触るチャンスがない。鎌田は56分に退いているが、この試合ではボールタッチがたったの14回、パス成功本数は7本のみとなっている。56分間で8.2kmの走行距離を記録するなど奮闘していたのだが、クリアの連続となる展開で鎌田がボールに絡んでいくのは難しい。

昨季似たような状況に陥っていたのがアウグスブルクでプレイしていた宇佐美貴史だ。アウグスブルクも守備の時間が長く、宇佐美は出場しても守備に走るばかりで持ち味を活かせないケースが続いた。Jリーグでは後方から丁寧にボールを繋ぐサッカーをするチームも多いが、海外では対戦相手との実力差が大きいことで守備一辺倒になることも珍しくない。格下クラブは守備を徹底的に固め、そこからのカウンターなど泥臭い形から1点をもぎ取りにいくことになる。このスタイルに日本のアタッカーが合うのかは微妙なところだ。

宇佐美は今夏ブンデスリーガ2部のデュッセルドルフに期限付き移籍し、さっそく2ゴールを決めるなど活躍している。リーグのレベルは1つ下がったが、デュッセルドルフはそこで首位に立っているチームだ。1部で必死に残留争いをしているチームでプレイするのも貴重な経験だが、2部の強豪クラブの一員として攻撃的なサッカーの中で自身の特徴を活かしていくことも1つの選択肢なのかもしれない。

フランクフルトはニコ・コバチの下で3バックを取り入れるなど、昨季も堅守が注目されたチームだ。失点はそれなりに少なくできていたが、昨季の得点数はリーグで下から数えて5番目。攻撃に強みを持つチームでないのは明らかで、この中で鎌田はどのように自身の特性を活かしていけばいいのだろうか。もちろんまだシーズンはスタートしたばかりで、チームメイトも鎌田のことを100%は理解していない。今後連携面が改善されてくることに期待したいが、立ち上がりは少々苦しいものとなっている。

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