ドルトムントに大敗のケルン、異例の再試合要求へ ビデオ判定の在り方が問題に

問題となったCKの場面 photo/Getty Images

「審判団は競技規則を正しく運用しなかった」

17日にブンデスリーガの第4節が行われ、ケルンがドルトムントに0-5で敗れた。

この試合の前半アディショナルタイムに下された判定が、ドイツ国内で物議を醸している。ドルトムントが同時間帯にコーナーキックのチャンスを得ると、GKティモ・ホルン(ケルン)がキャッチし損ねたボールにDFソクラティス・パパスタソプーロス(ドルトムント)が反応し、シュートはゴールの中へ。一度はパパスタソプーロスに相手競技者への不当な接触があったとしてノーゴールの判定が下されたものの、直後に行われたビデオ判定(ビデオ・アシスタントレフェリー制度)でノーゴールの判定が覆り、ドルトムントが2-0とリードを広げた。

この一連の判定に対し、ケルンでスポーツディレクターを務めるヨルグ・シュマッケ氏が激怒。パパスタソプーロスのシュートがゴールに入る前に主審がプレイを止めた(攻撃側のファウルを宣告した)のにも関わらず得点が認められたことについて、審判団が競技規則を正しく運用していないという見解を示した。独『Kicker』が伝えている。
「あの判定は審判団が競技規則を正しく運用しなかったことで生まれたものだ。我々としては再試合を当局に求めていく。ビデオ判定を採用することに異論はないが、今回は審判によるルール適用ミスが試合に大きな影響を与えてしまった。いつ、どのタイミングでプレイを止めてビデオ判定を採用するべきなのか、審判は常に把握していなければならない」

より正確な判定を下すために採用されたビデオ判定が思わぬ形で火種となってしまった今回の試合。パパスタソプーロスのシュートがゴールに吸い込まれたのが主審のホイッスルが鳴った後であるため、本来であればプレイが止まった後のゴールインは認められない。シュートがゴールに入った後(もしくはアウト・オブ・プレイになった瞬間)にビデオ判定を採用していれば問題はなかったが、前述の場面では主審がインプレイ中に慌ててホイッスルを吹いてしまったことが、トラブルに繋がったと言っても差し支えないだろう。ビデオ判定を採用するシチュエーションやタイミングについて、今後も議論が巻き起こりそうだ。

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