13日におこなわれたチャンピオンズリーグ・グループステージ第1節では、死の組とされるグループHでトッテナムとドルトムントが対決した。両チームとも優秀な選手を揃えているが、そこにはアジアを代表するフットボーラーである日本代表MF香川真司と韓国代表FWソン・フンミンもいた。
韓国『スポーツソウル』も両者の直接対決に注目していたようだが、「ミニ韓日戦はソン・フンミンの完勝」だと主張している。ソン・フンミンは前半4分にいきなり自慢のスピードで左サイドを駆け上がり、豪快な左足で相手GKの頭上を抜くシュートを決めてチームに先制点をもたらした。その後も何度もドルトムント守備陣の背後を突き、ハリー・ケインやクリスティアン・エリクセンらとともに脅威となっていた。
一方の香川も前半11分にペナルティエリア内でボールを受け、それを新加入のアンドリー・ヤルモレンコに優しいパス。ヤルモレンコがダイレクトで放ったシュートは見事な軌道を描いてゴール左上隅に決まり、香川のアシストからドルトムントが同点に追いついた。ソン・フンミンのスピードとは対照的に、スモールエリアでもしっかりとボールを持って周囲を見ることのできる香川の特性が活きたプレイだったと言える。
しかし、全体的に目立っていたのはソン・フンミンの方だったかもしれない。同メディアは2人を2010年以降のアジアを代表する選手と捉えているようで、ここまでの軌跡を振り返っている。先に海外で結果を出したのは香川で、ドルトムントでリーグ制覇、その勢いでマンチェスター・ユナイテッド移籍などアジアサッカー界の発展に大きく貢献してきた。
しかし同メディアは「香川は2014年にドルトムントに復帰したが、かつてほどの活躍は見せられていない。一方、ソン・フンミンは昨季21ゴールを決めて海外でのアジア最多得点記録を打ち立てるなど、トップクラスのFWになった。両者の軌跡のように、今回の直接対決も明暗は分かれた」と振り返っている。今回は近年急成長を遂げているソン・フンミンの方が良いパフォーマンスだったとの見方だ。
日本と韓国のエース同士の対決は11月にドルトムントの本拠地でもう1度おこなわれることになっている。今回はソン・フンミンがゴールという結果を出したが、次は香川にも世界を驚かせる一撃を決めてほしいところだ。