ミランの伝説マルディーニ氏に残る後悔 「彼は私も予想していなかったレベルに達した」

ドルトムントのオバメヤン photo/Getty Images

ミランはチャンスを与えず

チャンピオンズリーグ制覇などを達成した10年前などと比べると、ミランは大きく変わった。今夏には積極的な補強で優秀な選手を揃えたものの、スーパースターと呼べる選手は多くない。それこそミランにカカーのようなバロンドール受賞者がいた当時と比較すれば、選手の質の差には違いがある。

そうした時代の中でクラブのレジェンドであるパオロ・マルディーニ氏が悔やんでいるのが、FWピエール・エメリク・オバメヤンの退団だ。オバメヤンはミランのユースでプレイしていた過去を持つが、トップチームで出番を得ることはできずレンタル移籍を繰り返した。結局ミランは最後までオバメヤンにチャンスを与えることはなく、2012年にオバメヤンはサンテティエンヌに完全移籍した。そのオバメヤンが今ではワールドクラスのセンターフォワードへと成長を遂げており、ミランが同選手の扱いを悔やんでも仕方がない。

独『Bild』によると、マルディーニ氏はオバメヤンについて「オーバは私も、そしてミランも予想していなかったレベルに達した。当時のミランは若い選手には難しかった。チームが強すぎたんだ。退団したのは正しい判断だった。私は彼の活躍を嬉しく思うし、最近会った時には驚かされた。彼はミランを愛しているんだ。ただ、今や彼は非常に高額な選手になってしまったけどね」
ミランは今夏オバメヤン獲りに動く可能性があると言われ、オバメヤン自身もミランに特別な感情を抱いていることを明かしていた。しかしブンデスリーガで得点王まで獲得するようになったオバメヤンを引き抜くには、とてつもないほどの移籍金が必要だ。当時のミランでは仕方のなかったことだが、オバメヤンを上手く起用していればと悔やんでいる者も多いはずだ。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.292 最強ボランチは誰だ

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:海外サッカー

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ