完全にセルティックの”一強状態” スコットランドの現状にノックス氏「レンジャーズが……」

スコットランドを支配するセルティック photo/Getty Images

昨季はセルティックが無敗優勝

中村俊輔が活躍したことで日本のサッカーファンの間でも有名になったスコットランドのサッカーは、常にセルティックとレンジャーズの2クラブが優勝を争ってきた。しかし2012年にレンジャーズが破産申請をしたことで4部リーグまで落ちることになり、それからはセルティックがスコティッシュ・プレミアシップを支配している状況だ。

レンジャーズは2015-16シーズンより1部に戻ってきたものの、セルティックとの実力差は歴然。昨季はセルティックが無敗優勝を達成し、レンジャーズは勝ち点差が40以上も開いて3位だった。セルティックはこれで6連覇となり、一強状態のような形になってしまっている。これはあまり良い状況とは言えないだろう。

英『The Telegraph』によると、この状況にかつてマンチェスター・ユナイテッドでアレックス・ファーガソン氏のアシスタントマネージャーを務めたアーチー・ノックス氏は、たとえファーガソン氏がレンジャーズを率いていてもセルティックとの実力差を埋めるのは難しいだろうと語っている。ノックス氏はひとまずレンジャーズがセルティックと同レベルの選手を連れてくる必要があると考えており、両チームの戦力差が大きいことを問題視しているようだ。
「レンジャーズが元の位置に戻るには、セルティックと同じレベルの選手が必要だ。セルティックは良い選手を抱えている。ブレンダン・ロジャースはパトリック・ロバーツを戻したし、キーラン・ティアニーも凄い選手だ。スチュアート・アームストロングも改善を続けていて、リー・ディクソンも同じようにゴールを決めている。セルティックには6名ものスコットランド代表選手がいて、これは素晴らしいことだ。レンジャーズの選手たちが十分なレベルかは分からない。彼らがレンジャーズを高みへ押し上げられるか確信は持てないね」

セルティックからは今回のスコットランド代表メンバーにGKクレイグ・ゴードン、DFティアニー、MFアームストロング、スコット・ブラウン、ジェームズ・フォレスト、FWリー・ディクソンの6名が選ばれているが、レンジャーズは0だ。この差は大きく、スコットランドの国内リーグがもう1度白熱したものになるためにはレンジャーズが当時の輝きを取り戻すしかないのだろう。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.292 最強ボランチは誰だ

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:海外サッカー

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ