キューウェル、ヴィドゥカ、日本のライバル・豪州の実力は落ちた? 元代表選手が危機感

ケイヒル、キューウェルら豪州の名手 photo/Getty Images

過去の方がメンバーは豪華だったか

オーストラリア代表は常に日本代表のライバルと言われ、31日に行われた2018ロシアワールドカップ・アジア最終予選でも大きな注目を集めた。日本のサッカーファンにとってオーストラリアはアジアで最も厄介な相手の1つと記憶されていることだろう。

しかし、それこそ日本と何度も死闘を演じた数年前と比較するとオーストラリアの実力は落ちているのかもしれない。危機感を抱いているのは、オーストラリア代表として95キャップを記録したブレッド・エマートンだ。

米『ESPN』によると、エマートンは現在オーストラリア代表に選ばれている選手たちがもう少し大きいクラブでプレイする必要があると感じているようだ。今回の代表メンバーを見ても、海外クラブでプレイしている選手は多い。しかしドイツやイングランドの2部リーグだったり、欧州五大リーグではなかったり、トップレベルとは言い難いクラブでプレイしている者が多い。
エマートンは「ここは改善する必要があるところだね。クラブレベルにおいて代表の選手たちはもっと日常的に大きなクラブ、良い相手と対戦する機会が必要だ。だが、それは簡単ではない。フットボールは世界のゲームだ。ポジションを巡って何百万人もの選手が争っているのだからね」と語っている。

数年前のオーストラリア代表を見てみると、エヴァートンなどで主力として活躍していた全盛期のティム・ケイヒル、セルティックやミドルズブラでプレイした長身FWマーク・ヴィドゥカ、リヴァプールにも所属したハリー・キューウェル、DFルーカス・ニール、GKマーク・シュウォーツァーもプレミアリーグで活躍した選手で、エマートン自身もブラックバーンで200試合以上プレイしている。

他にもマーク・ブレシアーノ、ヴィンチェンツォ・グレッラはセリエA、ジョン・アロイージはリーガ・エスパニョーラでも活躍した。今回オーストラリアはアジア最終予選で2位以内に入れずプレーオフに回ることになったが、選手1人1人の力量が数年前に比べて落ちていたことも影響したのかもしれない。

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