スペインの”9番問題”はもう終わる 97分に1ゴールの新エースにスペイン紙も大きな期待

スペイン代表のモラタ photo/Getty Images

ビジャの後継者に

EURO2008、2010南アフリカワールドカップ、EURO2012とメジャータイトルを3連覇した当時のスペイン代表は、まさに黄金期だった。中盤で面白いようにパスが回り、基本的にはスペインが一方的にボールを保持する展開となる。シャビ・エルナンデス、アンドレス・イニエスタら中盤の選手が主役と言えたが、当時のチームには決定機を確実にゴールへ決めてくれるFWダビド・ビジャ、フェルナンド・トーレスら頼もしいFWがいた。

特にビジャはEURO2008、2010ワールドカップと続けて得点王を獲得するなど、別格の働きを披露。ビジャが代表から離れて以降のスペインはセンターフォワード問題に悩まされてきた。しかし、スペイン『MARCA』はスペインの「9番問題」も終わりが近いように見えると取り上げている。

同メディアが称賛しているのは今夏チェルシーに移籍したFWアルバロ・モラタだ。モラタは31日に行われた2018ロシアワールドカップ・欧州予選のイタリア代表戦で1得点、続く5日のリヒテンシュタイン代表戦では2得点と活躍。チェルシーでも移籍早々から得点を決めており、同メディアはモラタこそビジャの後釜候補と捉えている。
驚くべきはその得点ペースで、モラタはスペイン代表として出場した22試合で12得点を記録している。時間にすると、現在モラタは代表戦で97分に1得点のペースでネットを揺らしていることになる。スペインはEURO2016でベスト16敗退の屈辱を味わったが、モラタはグループステージで3得点を記録。着々とスペイン代表のエースとして成長を続けている。

スペインは先日イタリアを3-0で撃破したことで注目度が増しているが、ビジャに続く信頼できるストライカーとなったモラタは来年ロシアの地でチームを頂点に導くことができるのか。スペインにあった長年の問題を解消してくれる救世主となるかもしれない。

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