2018ロシアワールドカップ出場へ、韓国代表は勝負の時を迎えている。5日にアウェイで最終戦のウズベキスタン代表戦に臨むことになっており、勝ち点14で2位の韓国はここで勝てば問題なくワールドカップ出場だ。しかし負ければウズベキスタンが勝ち点15となるため2位から転落することになり、結果次第ではプレーオフにすら進出できない可能性もある。引き分けた場合も勝ち点12の3位シリア代表が同日に首位のイラン代表を撃破すれば、順位は入れ替わる。
その勝負の一戦を前に韓国メディアからは不安の声が出ている。ウズベキスタンに勝てばワールドカップに出場できるため、状況的にはウズベキスタンやシリアより有利なのは間違いない。仮に引き分けたとしても、シリアが最終予選で無失点のイランからアウェイで勝利をもぎ取る可能性は考えにくい。ただ、ここでも韓国はイランの存在を気にしている。
韓国『朝鮮日報』は「以前はウズベキスタンと引き分けても大丈夫と感じたが、シリアが3位に急浮上して状況は複雑だ。よりによってシリアの最終戦の相手はイランだ。シリアが勝てば得失点差で韓国は下回る。客観的に戦力を分析すれば、イランがシリアに敗れる可能性は低い。しかしイランと韓国には悪縁がある。2010南アフリカW杯の最終予選では韓国が早々に予選突破を決め、最終戦の相手はイランだった。イランは勝ち点3が必要だったが、終盤のパク・チソンのゴールで涙をのんだ。先日の対戦前にはイランのメディアが8年前のリベンジをと反韓感情を刺激するほど痛みは残っている」と伝えており、イランがシリア相手に勝利を狙って戦ってくれるのかと不安も抱いている様子。
イランとは先日の対戦前にも激しいやり取りがあり、ライバル関係が出来上がっている。イランとシリアの結果を気にするのも無理はないだろう。
また『スポーツソウル』は韓国サッカー界の危機と捉えており、「危機に瀕しているシン・テヨンのチームはウズベキスタンに勝って不満を解消しないといけない。ウズベキスタンでも結果が得られなければ、韓国サッカー界は簡単に回復できないほどの打撃を受けるかもしれない」と伝えている。
果たしてアジア最終予選グループAはどのような結末を迎えるのか。韓国が勝利すればもつれることもないが、勝ち点3を逃した場合は特別なドラマが生まれるかもしれない。