チェルシーの補強戦略にOBランパード氏も疑問 「ユナイテッドにマティッチを渡したのは奇妙」

ランパード氏も苦言 photo/Getty Images

補強は思うように進まず

プレミアリーグのスタートを告げる一戦でもあるコミュニティ・シールドに臨んだチェルシーは、アーセナルにPK戦の末敗北。FAカップに続いてアーセナルにタイトルを奪われることになってしまった。やはり気になるのはエデン・アザール、ジエゴ・コスタの不在で、チェルシーにはそれほど恐さがなかったように見える。

クラブOBのフランク・ランパード氏は、クラブの補強戦略に問題があると指摘している。チェルシーも今夏にアルバロ・モラタ、ティムエ・バカヨコ、アントニオ・リュディガーと即戦力を確保しているが、指揮官アントニオ・コンテの理想通りの補強ができているとは言い難い。英『Daily Mail』によると、同氏はネマニャ・マティッチをライバルのマンチェスター・ユナイテッドに売却してしまったことにも不満があるようで、補強戦略の問題を指摘している。

「クラブは選手を獲得しているけど、コンテはもっと補強を望んでいると思う。なぜなら彼らはチャンピオンズリーグも戦わないといけないんだ。彼らにはセントラルMF、それにウイングバックのバックアッパーが必要だよ。マティッチをユナイテッドに渡したのも奇妙だ。彼は昨季カンテの隣でチームの大部分を担っていたんだ。彼はウイングバックを高い位置に押し上げ、ペドロやウィリアンを自由にさせることを許していたのだからね」
「今回のパフォーマンスは平均的だった。前半は酷く、後半は一瞬光が見えただけ。なぜクルトワがPKを蹴ったのかも分からない。ただ、翌週には本来の姿に戻ると信じているよ」

チェルシーはバカヨコを獲得したものの、その替わりにマティッチが退団。リュディガーが加わった最終ラインではジョン・テリーとネイサン・アケが退団し、クルト・ズマもレンタルで出ている。最前線ではモラタが加わった替わりにコスタが指揮官との問題からクラブを離れると予想されており、戦力が格段に上がったとは言い切れない状況にある。

コミュニティ・シールドの敗戦は危険な合図と考えることもできるが、チェルシーはこのままで王者の座を守れるのか。2017-18シーズンのスタートは少しばかり苦いものとなってしまった。

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