1日にプレシーズントーナメント『アウディカップ2017』が行われ、ナポリとアトレティコ・マドリードと対戦した。
試合は、PKを失敗して前半をスコアレスで折り返すが、56分にホセ・カジェホンのゴールで先制に成功したナポリ。しかし、フェルナンド・トーレスとルシアーノ・ビエットのゴールでアトレティコにスコアをひっくり返され、1-2で逆転負けを喫した。この結果、ナポリはバイエルン・ミュンヘンとの3位決定戦へ回り、アトレィコはリヴァプールとの決勝へ進むこととなっている。
試合後、インタビューに応じたナポリのマウリツィオ・サッリ監督は、次のようにアトレティコ戦を振り返った。伊『Gazzetta dello Sport』や『TUTTONAPOLI』など、複数の伊メディアが伝えている。
まず、ディエゴ・ゴディンの悪質なタックルを受け、負傷したアダム・ウナスについて「ピッチ上で見たときよりも、思った以上に深刻かもしれない。明日、検査する予定だ。ゴディンはあのようなタックルをしない選択もあったかもしれない。ただ、あれがアトレティコの良さでもある。彼をあまり責めないであげてほしい」とコメントした。
そして、試合については「我々はもっと多くの経験を積む必要がある。60分ぐらいまではうまく試合運びができていたが、それ以降は良くなかった。後半の残り半分から出た選手には、もっと期待していたんだがね。彼らには少し不満だよ。ただ、我々のペースだったときは、欧州最高峰のチームであるアトレティコ相手によくやっていたと思うよ」と述べている。
さらに、この試合でもコーナーキックから逆転を許したことで、以前から目立っていたセットプレイからの失点問題について聞かれ「その改善に取り組むことはできるが、身長など物理的な問題もある。私が平均身長を伸ばすことはできるが、それは好きじゃない。平均身長が低くても、たくさんの試合で相手を苦しめることができるからね」と話した。
改善に努めることは間違いなく必要だ。だが、セットプレイから失点しようが、相手よりも1点でも多くのゴールを奪えばいい。ナポリの魅力はやはり、破壊力抜群の攻撃。ストロングポイントを活かし、今季は最大火力でイタリアを、欧州を席巻することができるのだろうか。