鈴木優磨2発! 鹿島、十八番の高速カウンターでセビージャを撃破 

貴重な2得点を挙げた鈴木 photo/Getty Images

組織的な守備でセビージャを封じる

22日に明治安田生命Jリーグワールドチャレンジ2017が行われ、鹿島アントラーズ(以下、鹿島)がセビージャと対戦した。

試合序盤は鹿島が前線からの果敢なチェイシングを敢行し、試合をコントロール。最前線、中盤、最終ラインの3ラインをコンパクトに保ち、奪ったボールを素早くサイドに展開する場面が散見された。

一方のセビージャは10分過ぎから最終ラインでボールを落ち着かせ、徐々にボール支配率を上げる。サイドチェンジや斜め方向のショートパスを多用して鹿島の守備ブロックを広げたほか、19分にはコレア、32分にはモントーヤがサイドを突破してペナルティエリア内で鋭いクロスを上げるなど、多彩な攻撃を繰り出した。
鹿島にピンチがおとずれたのは36分。自陣バイタルエリアにこぼれたボールをコレアに拾われ、ペナルティエリア内でシュートを放たれるが、シュートはサイドネットを揺らしたのみに終わる。さらに45分、ペナルティエリア内の混戦でムリエルに決定的なシュートを許すが、曽ヶ端のファインセーブで難を逃れた。鹿島の守備陣が最終局面で体を張り、前半をスコアレスで終える。

後半、鹿島はボールホルダーを追い越す動きを徹底し、反撃に転じる。自陣で奪ったボールを縦方向に運び、人数をかけたカウンターで相手ゴールに迫っていく。

そして鹿島の戦略が実を結んだのは72分。敵陣バイタルエリアでボールを受けた安部がドリブルで右サイドを切り裂くと、ラングレとコルシアをかわし、ペナルティエリア内に侵入。相手GKを引きつけた同選手が丁寧な横パスを送り、鈴木が無人のゴールに押し込んだ。

先制点奪取後も集中を切らさない鹿島は、布陣をコンパクトに保ち、自陣の守備を固める。86分には左サイドを突破したベンエデルにカットインからのシュートを許すが、曽ヶ端が決死のセーブで凌ぎ、得点を与えない。

セビージャの攻撃を絶え凌いだ鹿島は後半アディショナルタイム、遠藤からのコーナーキックに鈴木が反応して追加点を挙げ、勝負あり。試合はこのまま終了。鹿島が組織的な守備で試合を引き締め、価値ある勝利を収めた。

[メンバー]
鹿島:曽ヶ端 準、伊東 幸敏、植田 直通、昌子 源(→ブエノ 46)、西 大伍(→山本 脩斗 46)、三竿 健斗、レオ・シルバ(→安部 裕葵 62)、中村 充孝(→金森 健志 77)、レアンドロ(→遠藤 康 46)、ペドロ・ジュニオール(→土居 聖真 62)、金崎 夢生(→鈴木 優磨 62) 

セビージャ:ソリア、コルシア、ラングレ、S・エスクデロ(→M・ガルシア 46)、バレハ(→メルカド 46)、ピサーロ(→エンゾンジ 61)、バネガ(→クローン・デーリ 46)、コレア(→サラビア 61)、モントーヤ、ガンソ(→ラソ 61)、ムリエル(→ベンエデル 46)

[スコア]
鹿島 2-0 セビージャ

[得点者]
鹿島:鈴木 優磨(72)、(90+1)

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