A・サンチェスを失えばアーセナルは大変なことになる! ベイル、スアレスの二の舞になる可能性も

英紙はスターの穴埋めは難しいと捉える

英紙はスターの穴埋めは難しいと捉える

アーセナルのサンチェス photo/Getty Images

今夏トップ4入りを逃してしまったアーセナルは、エースのアレクシス・サンチェスにマンチェスター・シティ移籍の噂がある。それに備えてかアーセナルもリヨンFWアレクサンドル・ラカゼット、モナコMFトマ・レマルの獲得に動いており、フランス人コンビにサンチェスの穴を埋めてもらおうとの考えもある。

しかし、英『METRO』はサンチェスを売却すればアーセナルが2016-17シーズン以上に苦しむことになるかもしれないと不安視している。近年プレミアリーグのクラブがスター選手流出後に苦戦を強いられてきたからだ。同メディアの主張で特に注目したいのは2013年にレアル・マドリードにFWガレス・ベイルを売却したトッテナム、2014年にFWルイス・スアレスをバルセロナに売却したリヴァプール、そして2012年にFWロビン・ファン・ペルシーをライバルクラブのマンUに奪われたアーセナルのその後だ。

トッテナムはパウリーニョやロベルト・ソルダード、ナセル・チャドリ、ヴラド・キリケシュら複数ポジションを補強。ベイルの売却益で即戦力候補を複数揃えるやり方を選択した。しかし思ったような結果は出ず、6位に終わった。今でこそマウリシオ・ポチェッティーノの下でリーグ優勝まで狙えるチームになったが、ベイル売却後のアプローチは正解とは言えないものだった。
リヴァプールの場合はスアレスに代わるFWを獲得すべく、リッキー・ランバートやマリオ・バロテッリ、クリスティアン・ベンテケなど複数のセンターフォワードを補強。しかしどの選手もチームスタイルにフィットせず、2013-14シーズンの2位を最後にチームはチャンピオンズリーグ出場権から遠のいてしまった。ユルゲン・クロップの下で徐々に力をつけて2016-17シーズンは4位に入ったが、スアレス売却後は非常に苦しい時間を過ごした。

ファン・ペルシーを売却したアーセナルの場合は両クラブと違い、それほど多くの選手は獲得していない。しかしサンチェスが加入するまで前線の破壊力には物足りないところがあり、同メディアは補強不足だったと指摘している。

仮に今夏ライバルのマンCにサンチェスを売却した場合はラカゼットやレマルのような代役の奮闘に期待がかかるが、同メディアは近年のプレミアリーグでスター選手の穴埋めは上手くいっていないと捉えている。アーセナルが同じケースになる可能性は十分に考えられるため、来季もトップ4に手が届かないなんてことにもなるかもしれない。そのままリヴァプールのように中位をさまよう時期が続くのは最悪のケースと言えるが、指揮官アーセン・ヴェンゲルは来季しっかりと上位進出を狙えるチームを作れるのだろうか。

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