敗因は決定機逸だけじゃない! 降格圏サンフレッチェの真の課題とは?

今季既に10敗目

今季既に10敗目

降格圏から抜け出せない広島の選手たち photo/Getty Images

25日に明治安田生命J1リーグ第16節が行われ、サンフレッチェ広島が大宮アルディージャに0-3で敗れた。

同クラブMFミキッチはJリーグ公式ホームページのコメントで、低迷から抜け出せない現状について悔しさを吐露している。

「打開策を見つけられないのがとても歯がゆいが、今まで通りに我慢強くトレーニングしてゲームに臨まなければならない。選手一人ひとりは今日、全てを出し切ったと思うし、試合が終わった後に何かをやり残したことがあるような選手もいなかった。ただ、だからこそ何が足りないのかという細部を突き詰める必要があるとも感じている」

試合序盤から細かいパスワークで大宮の守備陣を揺さぶったものの、フィニッシュワークの精度を欠いてゴールを奪えなかった広島。しかし、敗因を決定力不足だけに限定するのは早計だろう。同試合で同クラブのチーム全体の走行距離が大宮よりも約7km少ないことや、スプリント数でも大宮に39回の差をつけられていたことが、Jリーグ公式ホームページ(※)で明らかにされた。無論、走行距離で相手を上回れば必ず勝利できるということではないが、相手を自分達よりも走らせたのにも関わらず敗戦を喫したことについては、より深く追究する必要があるだろう。さらに1点を追う後半アディショナルタイムにボールホルダーへの寄せの甘さが災いして立て続けに2点を失うなど、集中力や闘争心の不足が窺える出来事が起きてしまった。下位に低迷するチーム同士の対戦で根深い問題が浮き彫りとなった同クラブだが、ハードワークという側面でまだまだやり残していること、解決すべき課題があることは間違いないだろう。

※広島の走行距離:108,648km  大宮の走行距離:115,309km(両チーム共に81分までに3人の交代枠を使用)

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