ドイツVSカメルーンで起きたビデオ判定に英紙も批判 「VARは試合のペースを乱し、混乱もたらす」

レッドカードの判定を巡って大混乱

レッドカードの判定を巡って大混乱

マブカにレッドカードが提示される photo/Getty Images

現在ロシアで行われているコンフェデレーションズカップ2017では、オフサイドやペナルティエリア内での転倒など際どい判定を正確にチェックするためにVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が導入されている。

これまでもゴールが取り消されるなどVARシステムは注目を集めてきたのだが、25日に行われたドイツとカメルーンの一戦ではレッドカードを巡って混乱が生じた。

問題となったのはドイツ代表MFエムレ・チャンとカメルーン代表DFエルネスト・マブカがボールを奪いにいったシーンだ。先にボールに触ったのはチャンで、そのあとにマブカの足の裏がチャンの足にヒットしてしまった。
ここでウィルマール・ロルダン主審は間違えてプレイに関与していないセバスティアン・シアニにイエローカードを提示。これがVARの対象となり、ロルダン主審はビデオをチェックした。しかし今度はシアニにレッドカードが提示され、再びピッチ上は混乱。結局もう一度ビデオをチェックすることになり、シアニではなくチャンの足を蹴ってしまったマブカにレッドカードが提示された。

これには試合を見ていた観客だけでなく、ピッチ上にいる選手やベンチで見守る指揮官も何が起こったのかよく分からなかったはずだ。結局全てを分かっていたのはビデオをチェックしていたスタッフと審判だけとなってしまった。

これに英『Daily Mail』は、「ここまで1つのことは明らかだ。VARは試合のペースに被害をもたらし、混乱を生み出している」と伝えており、判定が二転三転する流れに苦言を呈している。PKやオフサイドなど微妙な判定がクリアになる点は素晴らしいのだが、試合中に観客や選手にまでクエスチョンマークが出てしまうのは問題だ。今後改善していくべきポイントは多そうだ。

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