近年の移籍市場では、選手に1億ユーロ近い移籍金が支払われることも珍しくなくなった。現在ではモナコFWキリアム・ムバッペが話題を集めており、ムバッペが移籍する場合には市場最高額が支払われるのではとも言われている。
では、かつて活躍したレジェンドたちにはどれだけの移籍金が支払われるべきなのだろうか。スペイン『MARCA』は元祖怪物FWロナウド、ジネディーヌ・ジダン、ディエゴ・マラドーナ、ペレなど過去のスター選手を例に挙げ、現代ならどれだけの移籍金が支払われるべきなのかアンケートを取っている。
その中でも飛び抜けて高い評価を得たのは、サッカー界を代表する名選手であるマラドーナとペレだ。アルゼンチン代表をワールドカップ制覇に導くなど、様々な歴史を作ったマラドーナには56%の人が2億ユーロ以上支払うべきと答えている。ブラジル代表でワールドカップを3度も制したペレも同じで、51%の人が2億ユーロ以上と答えている。
次いで評価が高かったのは銀河系軍団レアル・マドリードを支えた現監督のジダンとロナウドだ。ロナウドはインテル、バルセロナ、そしてブラジル代表でも活躍したスーパースターで、今でも史上最高のFWだったと考えている人も多い。そのロナウドについて、同メディアのアンケートでは実に61%もの人が1億8000万ユーロ以上支払われるべきと答えている。
ロナウドと同じくレアル、さらにフランス代表でも活躍した天才ジダンの評価はさらに高く、71%の人が1億8000万ユーロ以上支払うべきと答えている。点取り屋タイプの選手ではないが、あの天才的なタッチを考えるとこれくらいは当然なのかもしれない。
他にもマルコ・ファン・バステン、フランツ・ベッケンバウアー、ジョージ・ベストなどが1億8000万ユーロ以上との評価を受けているが、ロナウドやジダンほど票を集めたわけではなく意見は割れている。意外だったのは将軍と呼ばれたミシェル・プラティニが8000万ユーロ未満との評価を受けていることで、同じフランス代表の王様でもジダンとは差が出ている。
もちろん現代とはスタイルも違うため、当時の選手と現役選手を比較することはできない。しかし現代の市場感覚でいくなら、当時の選手たちにも恐ろしい金額が支払われることになったはずだ。