アブラハム、ロフタス・チーク…… ”最強ユース世代”を活かせないチェルシーに英メディアも疑問

ユース世代は異常な強さだが……

ユース世代は異常な強さだが……

FAユースカップもここ10年で6度制覇 photo/Getty Images

チェルシーはもう少し若手にチャンスを与えても良いのではないだろうか。今季プレミアリーグを制したチェルシーでは、イングランドのA代表に選ばれている選手はDFガリー・ケイヒルしかいない。しかし、下のカテゴリーではチェルシーの選手が主力になっているケースが目立つ。

例えば先日韓国で開催されていたU-20ワールドカップではイングランド代表が優勝したが、MVPに輝いたドミニク・ソランケはチェルシーのユース出身者だ。今夏にはリヴァプール移籍が決定しているが、本来トップチームでチャンスを与えられていても不思議はない選手だ。他にもDFフィカヨ・トモリ、ジェイク・クラーク・ソルターもU-20イングランド代表の一員として大会制覇に貢献している。

さらに現在ポーランドで開催されているU-21欧州選手権に参加しているイングランド代表には、チェルシーからMFルイス・ベイカー、FWタミー・アブラハム、MFナサニエル・チャロバーが参加している。また、怪我のために不参加となったが本来はMFルーベン・ロフタス・チークとイジー・ブラウンも代表メンバーに入るだけの実力を持った選手だ。彼らの成長を見ても、チェルシーほどユースが機能しているクラブも珍しいだろう。英『sky SPORTS』もチェルシーを「タレント・ファクトリー」と伝えており、「トップチームに上がる選手は多くないが才能ある選手はいる」と取り上げている。
クラブの成績で見ても、チェルシーの下部組織は2010年以降FAユースカップを6度も制覇、UEFAユースリーグでも2014-15、2015-16と連覇を達成しており、下の世代は驚くほどの成績を残している。今夏にはFWジエゴ・コスタが退団するとも噂されているが、本来であればレンタル先のブリストル・シティで今季24得点を記録したアブラハムも穴埋め候補者の1人に挙がるはずだ。少なくともバックアッパーとして試す価値はあるだろう。

これだけ下のカテゴリーが成功を収めながらそれをトップチームが活かせていないのは残念だが、チェルシーは今後も自分たちで育てたタレントをレンタルで出し続けるのか。レンタルで出された選手が戻ってくるケースはほとんどなく、同メディアももったいないと取り上げている。

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