先日、長らく交渉が難航していたとされる契約延長問題が、ついに決着のときを迎えたACミランのイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマ。所属クラブが延長を諦めた旨を発表したことで、若き怪物守護神に批判が集中しているが、彼の兄がSNS上で弟を擁護し中傷するファンへ反論を述べている。
ドンナルンマの8歳年上の兄で、現在26歳のアントニオはミランの下部組織で育ち、バーリやジェノアなどを経て今季はギリシャのアステラス・トリポリスでプレイしていた。そんな彼が17日に自身のInstagramを更新。「僕はこのようなことをするファンはいないと思っていたが、ジージョ(ドンナルンマの愛称)や僕たちの家族を侮辱するなんて……」と書き始め、ユニフォーム写真などとともに弟の契約延長問題について次のような見解を示した。
まず「彼は子供のころからミランファン。ミランのユニフォームを着てプレイすることが夢だった。彼は常に光栄だと思い、この色のユニフォームのために魂を注いできたんだ。負けるたびに泣き叫んでいたよ」と綴った上で「昨日まではみんなも、ジージョと一緒だったはず。でも今は、何も知らずに僕たち家族全員を侮辱している。おそらく、最悪の敵だと書いたりしてね。これまで全てのファンたちと喜びや悲しみを分かち合ってきたのにだ」とコメント。現在の率直な心境を明かしている。
そして「ミランには信じられないような歴史があり、これは誰も疑う余地はない。ジージョに賛成してくれるメッセージをくれた人々に、僕はこう言いたい。『ジージョの人間性を本当に理解してくれたんだね』と。彼はどんなことも表現してきた。ミラン愛も本当だし、みんなのようなミランファンなんだ。そんな彼を侮辱するような奴らは、ミランファンではない」と綴った。
さらに「この写真も侮辱コメントでいっぱいになるんだろうな。でももう、家族のことはそっとしておいてくれないか」とも述べ、批判コメントに飽き飽きしているようであった。
多くのビッグクラブがすでにドンナルンマの獲得に乗り出していると報じられているが、移籍先次第では、さらに批判が集中したり、裏切り者のレッテルが貼られたりするかもしれない。はたして、ドンナルンマは来季どこでプレイすることとなるのだろうか。