[UCL]ほえたロナウドと沈黙のブッフォン レアルが“ユーヴェの夢”打ち砕き史上初の連覇達成

後半は王者らしい圧巻のプレイを披露したレアル

後半は王者らしい圧巻のプレイを披露したレアル

ビッグイヤーを掲げるレアルメンバー photo/Getty Images

3日にチャンピオンズリーグ(UCL)決勝が行われ、ユヴェントスとレアル・マドリードと対戦した。2年ぶりの決勝の舞台で、悲願の欧州制覇を目指すユヴェントス。一方、レアルは4年で3度目の決勝進出を果たし、史上初の連覇を目指す。

ユヴェントスの指揮官を務めるマッシミリアーノ・アッレグリ監督は、この重要な一戦で[4-2-3-1]を採用。主将ジャンルイジ・ブッフォンや古巣相手に燃えているであろうゴンサロ・イグアイン、若きエースのパウロ・ディバラなどが先発起用されている。

対するレアルのジダン監督は、3-0快勝を収めた準決勝1stレグと同様のメンバーをスタメンで起用。エースのクリスティアーノ・ロナウドや主将セルヒオ・ラモス、復帰を果たしたダニエル・カルバハルが名を連ねた。
ユヴェントスボールでキックオフされた試合は、そのユヴェントスが立ち上がりから積極的に仕掛け、優位に進めようとするが、経験豊富なレアルも堂々と身構え、一進一退の攻防が繰り広げられる。

しかし、均衡が崩れるのは一瞬だった。20分、エリア手前でボールを受けたロナウドが、右サイドへ走りこんだカルバハルへ一旦ボールを預ける。そして、その折り返しをロナウドが右足で合わせ、左サイドネットへ流し込んだ。

レアルが先制に成功したが、このまま黙って負けるわけにはいかないユヴェントスも反撃を試みる。27分、左サイド深くへ走りこんだアレック・サンドロがダイレクトで折り返すと、エリア中央で受けたイグアインがマンジュキッチへ落とす。これをマンジュキッチが胸トラップからオーバーヘッドでシュート。これがGKケイラー・ナバスの手をかすめながらゴール右隅に突き刺さり、ユヴェントスがすぐさま同点に追いついた。

後半に入っても個々の場面で激しいデュエルが行われ、一瞬も気を緩めることができない展開が続いた。だが61分、クリアボールに反応したカゼミロがエリア手前からダイレクトで思い切って右足を振り抜く。これがケディラに当たってユヴェントスゴールに吸い込まれ、レアルが勝ち越しに成功した。さらに3分後の64分、モドリッチが高い位置でボールを奪うと、右サイドをワン・ツーで抜け出し中央へクロス。ニアサイドへタイミングよく走りこんだロナウドが右足で合わせ、レアルがリードを2点に広げている。

その後、ユヴェントスはフアン・クアドラードらを投入しゴールを狙いに行くが、レアルも攻撃の手を緩めず。途中出場のマルコ・アセンシオが90分にダメ押し弾を決めて試合終了。レアルが4-1でユヴェントスを撃破し、史上初のUCL連覇を成し遂げた。一方、ブッフォンはまたしてもビッグイヤーを掲げることはできなかった。

[スターティングメンバー]
ユヴェントス:ブッフォン、バルザーリ(→クアドラード 66)、ボヌッチ、キエッリーニ、A・サンドロ、ケディラ、ピャニッチ(→マルキージオ 70)、D・アウベス、ディバラ(→レミナ 78)、マンジュキッチ、イグアイン

レアル・マドリード:ナバス、カルバハル、S・ラモス、ヴァラン、マルセロ、モドリッチ、カゼミロ、クロース(→モラタ 89)、イスコ(→イスコ 82)、ベンゼマ(→ベイル 77)、C・ロナウド

[スコア]
ユヴェントス 1-4 レアル・マドリード

[得点者]
ユヴェントス:マンジュキッチ(27)
レアル・マドリード:ロナウド(20、64)、カゼミロ(61)、アセンシオ(90)

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