大迫はさらなる爆発を! モデスト退団の可能性&来季UEL参加のケルンに独紙は危険と警告

希望より不安が大きい?

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得点ランク3位だったモデスト photo/Getty Images

今季ブンデスリーガで5位に入ったケルンは、来季ヨーロッパリーグにチャレンジすることになる。サポーターの期待も高まっていることだろうが、希望ばかりではない。クラブは今夏に問題を解決すべく補強に動かなければならない。

最も気になるのは今季25得点を挙げて得点ランク3位に入ったFWアントニー・モデストの去就だ。モデストには以前から中国行きなど退団の噂があり、ケルンもそれに備えてマインツFWジョン・コルドバをリストアップしている。仮にモデストが今夏クラブを離れる場合、ケルンは来季の戦いへ向けて明確なプランBを完成させる必要がある。

独『TZ』もケルンの来季を心配している。モデストは2015年夏にホッフェンハイムから450万ユーロで獲得した選手で、ケルンが同選手を売却した場合は多額の利益を得ることになる。ビジネス的には大成功と言えるだろう。しかし同メディアは「レヴァンドフスキ、オバメヤンに次ぐ得点ランク3番手の男に代わるストライカーを見つけるのはほとんど不可能」と伝えており、お金があったとしてもモデストの代役を連れてくるのは難しいはず。
モデストと完璧なコンビを築いてきた相棒の日本代表FW大迫勇也のさらなる爆発も欠かせない。大迫は今季ブンデスリーガではキャリアハイとなる7得点を記録したが、モデストが移籍する場合は最低でも二桁得点はほしい。大迫がモデストに代わるエースと呼ばれるほどの勢いを見せる必要があるだろう。

また、同メディアが気にかけているのはヨーロッパリーグの問題だ。欧州の舞台でケルンがどこまで戦えるのかは楽しみだが、こうした中堅クラブが国内リーグと欧州カップ戦の戦いを両立できずに苦戦するケースはこれまでに何度もあった。同メディアは2012-13シーズンにリーグ戦で5位に入り、続く2013-14シーズンにヨーロッパリーグに挑戦したフライブルクを例に挙げている。結局フライブルクはヨーロッパリーグでもグループステージで敗退し、リーグ戦では昨季の5位から一気に14位に転落。その翌シーズンも流れを取り戻せず、17位で2部に降格している。

ケルンも来季の舵取りを誤れば同じルートをたどる危険性があり、ヨーロッパリーグ出場に浮かれることなく今夏にしっかりと準備を整えなければならない。補強はもちろん大迫を含めチーム全員が成長する必要があり、ヨーロッパリーグへの参加とモデスト退団の危機を乗り越えなければクラブの将来は厳しいものとなるだろう。

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