“古き良きイングランド式”の体現者アラダイスが引退表明「プレッシャーのない中で、家族や孫たちと過ごしたい」

クリスタル・パレス監督を辞任

クリスタル・パレス監督を辞任

クリスタル・パレスを1部残留へ導いたアラダイス監督 photo/Getty Images

クリスタル・パレスは23日、今季半ばからチームを率いていたサム・アラダイス監督が辞任したことを発表した。

複数の英メディアによると、同日にクラブの会長らと会談を行っていたようで、その際にアラダイス監督は辞任の意向を伝えたという。これをクリスタル・パレス側も受け入れ、クラブの公式サイトを通じて以下のような声明を公表している。

「いくつかの点で非常に難しい決断だったが、単純なものでもあった。ともに歩むチャンスをくれたクリスタル・パレスとスティーブ・パリッシュ会長には感謝しているよ。イングランド代表で事が起きた後にもかかわらず、私に名誉挽回のチャンスを与えてくれた。そして、プレミアリーグの監督として、何か重要なことを成し遂げられる能力がまだあることを証明させてくれたんだ。クラブは正しい方向に向かっている。この5ヶ月間、ここで働いた私はそう感じる事ができたよ」
「しかし、人生において何がやりたいのかを選択しなければならないときが来るんだ。私はまだ比較的若く、健康であるうちに人生を味わいたいと思っている。旅もしたいと思っているし、監督というプレッシャーがない中で、家族や孫たちと多くの時間を過ごしたい。この適切な時期だと思ったんだ。だから、他の仕事を引き受ける野心もないよ」

堅い守備からロングボールを多用して攻撃に繋げる、古き良きイングランドサッカーの体現者でもあったアラダイス監督。昨夏に行われたEURO2016後にはイングランド代表指揮官に就任するも、不適切な行為が明るみに出たことでわずが2ヶ月で解任された。昨年12月、不振に陥るクリスタル・パレスの指揮官を引き継ぐと、チェルシーやアーセナル、リヴァプールといった上位チームを撃破し、14位フィニッシュで見事1部残留を勝ち取っていた。契約が残っているため、来季以降も指揮官を続投するかと思われたが、声明文を見る限り監督業からも身を引くようだ。

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