MSN頼みのバルサ、ロナウドまで”休ませられる”レアル スペイン2強に生まれたローテーションの差

ジダンの選手管理は巧み

ジダンの選手管理は巧み

好調維持するレアル photo/Getty Images

現在のリーガ・エスパニョーラではバルセロナが得失点差で首位に立っているが、チーム状態が良いのは明らかにレアル・マドリードだ。リーグ戦ではバルセロナより消化試合が1試合少なく、まだまだ優勝争いをリードできる立場にある。さらにチャンピオンズリーグでも準決勝1stレグでアトレティコ・マドリードを3-0で撃破し、決勝進出に大きく近づいている。

中でもチャンピオンズリーグでのパフォーマンスは圧巻で、エースのクリスティアーノ・ロナウドがハットトリックを達成するなど大暴れだ。ロナウドは準々決勝のバイエルン戦でも2試合で5得点を記録しており、シーズン終盤にも関わらずフォームは上向き状態だ。

スペイン『MARCA』は、今季のレアルとバルセロナの大きな違いとしてローテーションの効果を挙げている。レアルを率いるジネディーヌ・ジダンは今季ここまで7度もロナウドをリーグ戦のスタメンから外しており、今季は最終ラインから最前線まで大胆なローテーションを採用している。
その効果は確実に現れており、ロナウドは休養したスポルティング・ヒホン戦の3日後にチャンピオンズリーグ準々決勝2ndレグでバイエルン相手にハットトリックを達成。さらにクラシコ後のデポルティーボ戦でも休みが与えられており、細かな休養がチャンピオンズリーグでの爆発に繋がっているのは間違いない。

一方のバルセロナは先日のクラシコでリオネル・メッシが大活躍して勝利を収めたが、相変わらずメッシ、スアレス、ネイマールのMSNはフル稼働だ。バルセロナには彼らを休ませる余裕がなく、それがチャンピオンズリーグ敗退に繋がったところもあるかもしれない。

ジダンが毎試合プレイしたがるロナウドに休養を受け入れさせたことも大きく、思い切ったローテーション策が2冠を狙える状況を生んでいる。戦術などはもちろん、今季のジダンはコンディション管理の面でも素晴らしい仕事を見せている。

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