今のイブラは”V・ニステルローイと同じ” 英メディア「速く走ること以外なら何でもできる」

チームの足を止めてしまう

今季の大黒柱だったズラタン・イブラヒモビッチが負傷離脱したマンチェスター・ユナイテッドは、その穴をマーカス・ラッシュフォードやアントニー・マルシャルなど若い選手で埋めていくことになる。イブラヒモビッチ出場時には彼らがサイドに回ることが多かったが、今後は中央での起用が増えるだろう。

英『Squawka』は、今の状況がルート・ファン・ニステルローイ在籍時のマンUを思わせると伝えている。ファン・ニステルローイはマンUで得点を量産し、プレミアリーグでも得点王に輝いた実績がある。しかし、当時のマンUには若いクリスティアーノ・ロナウドやウェイン・ルーニーとスピードのある選手が出てきていた。彼らのスピードを活かしたスピーディーな攻撃は魅力的だったが、それにファン・ニステルローイはついていくことができない。攻撃のスピードが落ちてしまうという点では、今のイブラヒモビッチと同じ状況と言えるだろう。当時のチームにはルイ・サハというスピードあるFWもいたため、スピードに乗った攻撃を展開するならファン・ニステルローイよりも 効果的なチョイスだった。

同メディアは「イブラヒモビッチは速く走る以外なら何でもできる」と伝えており、その得点力には文句のつけようもない。ただし、ラッシュフォードやマルシャルらのスピードを活かせないのは大きな問題だ。実際イブラヒモビッチ離脱後のマンUは何度かスピードある攻撃を披露している。バーンリー戦でもマルシャルが中盤からドリブルで一気に加速し、そこから味方とのワンツーで得点を奪う場面もあった。これはイブラヒモビッチが中央に構えていた時にはできなかった攻撃でもある。
イブラヒモビッチの離脱は非常に痛いが、チームの攻撃スタイルを考える時でもある。ファン・ニステルローイがいた頃のマンUも、最終的にはロナウドやルーニーが主役となってチャンピオンズリーグ制覇などを達成している。ラッシュフォード、マルシャル、ジェシー・リンガード、ヘンリク・ムヒタリアンらを中心にスピーディーな攻撃に磨きをかけていった方が効果的と言えるかもしれない。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.292 最強ボランチは誰だ

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:海外サッカー

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ