プレミアに流れ込んできた”3バック・ブーム” 先日のアーセナルで今季の使用チーム数は17に

コンテの影響でブームに

アントニオ・コンテ率いるチェルシーの影響力が大きすぎたのか、今季のプレミアリーグでは3バックを採用するチームが急激に増えた。近年はセリエAやブンデスリーガなどでも3バックを採用するチームは増えていたが、そのトレンドがプレミアリーグにも一気に流れ込んできたイメージだ。

英『sky SPORTS』によると、昨季のプレミアリーグで3バックが使用された回数は全部で34回しかなかった。ところが、今季は112回までに増えている。17日にミドルズブラと戦ったアーセナルも3バックを採用したが、これが今季3バックを採用した17番目のチームだった。継続するかは別として、プレミアリーグのほとんどのクラブが3バックで試合をスタートさせたことがあるのだ。これは大きな変化と言える。

チェルシーの他にもトッテナムのマウリシオ・ポチェッティーノが3バックを採用し、バルセロナやバイエルンでも3バックを積極採用していたジョゼップ・グアルディオラ率いるマンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッドも試した時期があった。チェルシーではエデン・アザールが3バックに変わったことで守備面の負担が減ったと口にしており、同様の効果を狙ったチームは多い。
また、守備的に戦うチームにとっても3バックは魅力的だ。どのチームも基本的に守備時は5バックに変化するため、最終ラインのスペースを消しやすい。残留を争うようなクラブが5枚の最終ラインの前に中盤の選手を4枚並べ、最前線にFW1人だけを置くというのも珍しくない。これも堅守を誇っていたチェルシーからアイディアを得たのだろう。

3バックを高いレベルで機能させるには守備能力に長けたボランチや、スペースをケアできるセンターバックなど必要な人材は多いが、コンテ・チェルシーの影響で1つのブームになっている。

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