[UCL]ロナウド、これぞエースだ “獅子奮迅のハットトリック”でレアルをベスト4に導く

120分の大激戦を制したレアル

現地時間18日にUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝2ndレグが行われ、レアル・マドリードが本拠地でバイエルン・ミュンヘン(以下バイエルン)と対戦した。なお、1stレグは2-1でレアル・マドリード(以下レアル)が勝利している。

勝ち抜けには最低でも2点が必要なバイエルンは、序盤からテンポの速いパスワークやハイプレスで攻撃のリズムを作っていく。一方のレアルはイスコやモドリッチにボールを集め、ボールポゼッションを高めようとする意図が窺えた。

10分過ぎからはボールポゼッションを高めるバイエルンに対し、自陣でブロックを敷いてカウンターを狙うレアルという構図が明確に。バイエルンのサイドアタックをカゼミロやカルバハルらが体を張って守る場面が散見されるなど、レアル守備陣の集中力の高さが際立つ展開となった。インテンシティーの高いゲームとなった2ndレグは両チーム無得点のまま、前半を終える。
後半開始早々に試合が動く。51分、スピードに乗ったドリブルでペナルティエリア内に侵入したロッベンが転倒。微妙な判定となったが、ロッベンがカゼミロに倒されたとみなされ、バイエルンにPKが与えられる。このPKをレヴァンドフスキが落ち着いて決め、バイエルンが先制点を挙げた。
しかし、レアルがバイエルンの一瞬の隙を突く。76分、カゼミロがペナルティアーク後方から上げたクロスに、C・ロナウドがヘディングで合わせ、同点に追いついた。

バイエルンの反撃ムードに水を差す点が入ったと思われたが、レアルは僅か2分で1stレグのアドバンテージをふいにしてしまう。78分、ペナルティエリア内でミュラーが胸トラップしたボールがS・ラモスの体に当たる。なんとそのボールがそのままレアルのゴールに吸い込まれ、思わぬ形でバイエルンに2点目が入った。

敵地で2得点を奪って勢いづくバイエルンだが、84分にビダルがアセンシオをスライディングで転倒させてしまい、この試合2回目の警告で退場となってしまう。バイエルンは1stレグに続き、10人での戦いを強いられる。その後もレアルの猛攻に晒されたが、何とか守り切り、90分の戦いが終了。2戦合計スコア、及びアウェイゴール数も同数となり、試合は15分ハーフの延長戦に突入した。

一進一退の攻防が続いた105分。敵陣にオーバーラップしたS・ラモスが浮き球のクロスを上げると、C・ロナウドがペナルティエリア内で胸トラップ。そのまま左足を振り抜き、エースが重要な勝ち越し点を奪った。

延長戦も後半に突入した110分、レアルが試合を決定づける得点を挙げる。マルセロが果敢な中央突破で相手の最終ラインを破ると、同選手からの丁寧な横パスを受けたC・ロナウドがシュートを突き刺してハットトリック。さらに112分には途中交代出場のアセンシオが長距離ドリブルからのシュートで追加点を奪い、勝負あり。そのまま延長戦が終了。2戦合計スコアを6-3とし、レアル・マドリードがベスト4に駒を進めた。

[メンバー]
レアル:ナバス、カルバハル、S・ラモス、ナチョ、マルセロ、カゼミーロ、クロース(→コバチッチ 114)、モドリッチ、ベンゼマ(→アセンシオ 64)、イスコ(→L・バスケス 71)、C・ロナウド

バイエルン: ノイアー、ラーム、フンメルス、ボアテング、アラバ、X・アロンソ(→ミュラー )、ビダル、T・アルカンタラ、ロッベン、リベリ(→D・コスタ 71)、レヴァンドフスキ(→キミッヒ 87)

[スコア]
レアル 4-2 バイエルン

[得点者]
レアル:C・ロナウド(76)、(105)、(110)、アセンシオ(112)
バイエルン:レヴァンドフスキ(53)、O.G(78)

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.292 最強ボランチは誰だ

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:海外サッカー

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ