[UCL]こんな逆転劇はありえない! ネイマールが芸術的FK決めたバルセロナ、PSGに勝利し前代未聞の偉業達成

2年ぶりのCL制覇にアディオスかと思われたが……

2年ぶりのCL制覇にアディオスかと思われたが……

決勝点を決めたヒーロー、セルジ・ロベルト photo/Getty Images

UEFAチャンピオンズリーグ・ラウンド16の2ndレグが8日に行われ、バルセロナとパリ・サンジェルマンが対戦した。2月14日に行われた1stレグでは、本拠地パルク・デ・プランスで戦ったPSGがバルセロナに4-0で圧勝していた。

バルセロナはリオネル・メッシを中盤に置く[3-4-3]の布陣で臨み、一方のPSGは1stレグで2得点をあげたアンヘル・ディ・マリアが、ベンチスタートとなった。過去、1stレグを0-4で敗れながら勝ち上がった前例はなく、逆転勝利での突破を目指すバルセロナは、開始早々に先制点をあげ勢いづく。右サイドのラフィーニャがゴール前にクロスを送りこむと、パリ・サンジェルマンDFがクリアを試みる。こぼれ球に対してすばやく反応したルイス・スアレスが、GKケビン・トラップに競り勝ってヘディングで押し込み先制点をあげた。スアレスはUCLで今季3得点目を記録する。

さらにバルセロナの猛攻がつづく。40分、アンドレス・イニエスタは、3人目の動きでディフェンスライン突破を試みる。スアレスの浮き球のパスに飛び出すも、DFマルキーニョスに身体を入れられ完全にボールをコントロールできなかったが、それでも諦めずゴールライン付近からヒールパスに持ち込む。するとゴール前にいたDFレイバン・クルザワのオウンゴールを誘発。バルセロナはこれでリードを2点差に広げた。
後半立ち上がり、PSGはさらに窮地に立たされる。ボックス内で転んだトーマス・ムニエがネイマールを倒してPKを献上。バルセロナのキッカー、メッシはシュートをゴール左隅に突き刺して3点目を挙げた。2戦合計スコアで1点差に迫ると、カンプ・ノウに駆けつけた9万6千人の観客がヒートアップ。スタジアムが奇跡の逆転突破へ向け、異様な雰囲気に包まれる。

あと1点差に追い込まれたPSGだったが、一瞬の隙きをついてアウェイゴールを奪った。62分、センターサークル付近でFKを得ると、マルコ・ヴェッラッティがゴール前にロングボールを放り込む。これをクルザワが頭で落とし、エディンソン・カバーニがボレーシュートでゴールネットを揺らした。これで意気消沈しかけたと思われたが、ネイマールが芸術的なFKを決めて4点目。さらにこの日2度目のPKをネイマールが決めて合計スコアを5-5とした。

バルセロナの半端ない追い上げはここで終わらなかった。アディショナルタイムの間、PSGのゴール前に押し込むと95分にネイマールがクロスを供給。途中出場したセルジ・ロベルトが、飛び込みながら右足で合わせて6点目を決めた。この結果、6-1でバルセロナが勝利。2戦合計スコアを6-5とし4点差を覆す史上最大の逆転劇を成し遂げた。バルセロナは奇跡を起こしてベスト8進出を決めている。

[メンバー]
バルセロナ:テア・シュテーゲン、マスチェラーノ 、ピケ、ユムティティ、ブスケッツ、ラキティッチ (アンドレ・ゴメス 84)、メッシ、 イニエスタ(→アルダ 65)、ラフィーニャ(→セルジ・ロベルト 76)、スアレス、ネイマール

パリ・サンジェルマン:トラップ、ムニエ(→クリホビアク 93)、マルキーニョス、チアゴ・シウバ、クルザワ、ラビオ、ヴェッラッティ、マテュイディ、ルーカス(→ディ・マリア 55)、カバーニ、ドラクスラー

[スコア]
バルセロナ 6-1(2戦合計6-5) パリ・サンジェルマン

[得点者]
バルセロナ:スアレス(3)、OG(40)、メッシ(50)、ネイマール(88、90+)、セルジ・ロベルト(90+)
パリ・サンジェルマン:カバーニ(62)

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