現地時間14日にUEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦ファーストレグが行われ、日本代表MF香川真司が所属するドルトムントが敵地でベンフィカと対戦した。なお、香川はベンチ入りを果たしたが、試合への出場はなかった。
ドルトムントは3バックで試合に臨むも、ベンフィカにサイドのスペースを突かれてカウンターのピンチを招いてしまう。9分にはO・デンベレのスルーパスに反応したオバメヤンがGKと1対1の局面を迎えるが、枠内にシュートを放つことができない。その後もドルトムントがボールを支配するが、愚直に縦パスを送るだけの単調な攻撃に終始。3バックを採用したメリットを感じさせることがないまま、前半を終える。
後半開始直後、ベンフィカがセットプレイで試合を動かす。48分、ピッツィが蹴ったコーナーキックにルイゾンがヘディングで合わせる。シュートのこぼれ球にミトログルがいち早く反応し、ベンフィカが貴重な先制点を挙げた。
拙攻が続いていたドルトムントだが、思わぬ形でチャンスがおとずれる。56分にフェイサがペナルティエリア内でハンドの反則を犯し、PKを獲得。しかし、オバメヤンが蹴ったPKはGKエデルソンに防がれてしまい、ドルトムントは絶好のチャンスを逃した。
試合はこのまま終了。ベンフィカが攻守両面でインテンシティーの高いプレイを披露し、本拠地で貴重な勝利を挙げた。一方、3バックの採用や決定機を逃し続けたオバメヤンの懲罰交代とも受け取れるベンチワークなど、不可解な采配に終始したトゥヘル監督。セカンドレグにむけ、大きな不安を残す敗戦となった。
[メンバー]
ベンフィカ:エデルソン、ルイゾン、リンデロフ、エリゼウ、セメド、フェイサ、カリージョ(F・アウグスト 46)、サルビオ、ピッツィ、ミトログル(→R・ヒメネス 75)、R・シウバ(→セルビ 67)
ドルトムント:ビュルキ、ピシュチェク、ソクラティス、バルトラ、シュメルツァー、ドゥルム、O・デンベレ、ゲレイロ(→プリシッチ 82)、ヴァイグル、ロイス(→G・カストロ 82)、オバメヤン(→シュールレ 62)
[スコア]
ベンフィカ 1-0 ドルトムント
[得点者]
ベンフィカ:ミトログル(48)