「C・ロナウドやメッシでも変えられなかったと思う」 ベッカムがアメリカのサッカーを10年で変えた

真のスーパースター

世界を代表するスーパースターであるデイビッド・ベッカム氏が2007年にロサンゼルス・ギャラクシー行きを決めてから約10年が経った。当時レアル・マドリードからアメリカへ向かったベッカム氏の判断は驚くべきものだったが、今ではベッカム氏のようにキャリアの終盤にアメリカ行きを選択する選手が増えている。

スティーブン・ジェラード、フランク・ランパード、ダビド・ビジャ、アンドレア・ピルロ、ディディエ・ドログバなど、欧州で大活躍していた彼らが揃って将来アメリカに向かうと誰が想像していただろうか。こうした流れを作ったのは間違いなくベッカム氏であり、その影響でアメリカサッカー界は大きく変化した。

英『Daily Mail』も、ベッカム氏の偉大さを伝えている。同氏のようにアメリカ行きを選択した選手がいなかったわけではない。サッカーの神様であるペレ氏、皇帝フランツ・ベッケンバウアー氏も1970年代にニューヨーク・コスモスで数年間プレイしている。しかし、その時でもアメリカのサッカーはこれほど大きくは変わらなかった。もちろん当時と今では時代も環境も違うが、同メディアはベッカム氏だからこそアメリカサッカー界を変えられたと称賛している。
元アメリカ代表DFアレクシー・ララス氏も、「クリスティアーノ・ロナウドやメッシでもベッカムと同じようには変えられなかったと思う」とコメントしており、やはりベッカム氏には特別な魅力がある。バロンドールなど獲得したタイトルの数ではメッシらの方が多いが、それだけではアメリカサッカー界を変えることはできなかっただろう。日本でもベッカム氏の知名度は高く、サッカーを好きではない人でも名前や顔を知っている人は多いはずだ。

あれから10年が経過し、MLSの規模も価値も大きくなった。アメリカ国内でもサッカー人気が確実に高まっており、ベッカム氏はそれに大きく貢献したと言えるだろう。

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