FIFA会長がビデオ判定に手応え「正義と透明性がもたらされる」

初採用のVARsについて会長がコメント

初採用のVARsについて会長がコメント

初採用されたVARsについて語ったインファンティーノ会長 photo/Getty Images

国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長がクラブW杯を開催する横浜国際総合競技場で会見を行ない、公式戦ではじめて導入されたVARsについてコメントした。

クラブW杯ではVARsを使う機会が2度あった。一度目は準決勝の鹿島アントラーズ×アトレティコ・ナシオナルで、鹿島にFKがあったときにペナルティエリア内で西大伍が倒され、しばらく経過したのちにVARsによってPKの判定が下された。同じく準決勝のレアル・マドリード×クラブアメリカの終了間際にはタテパスに抜け出したクリスティアーノ・ロナウドがゴールを決めた場面で、オフサイドがなかったかどうかが確認された。いずれも最終的に判定が下るまでに少し時間がかかっており、アトレティコ・ナシオナルのレイナウド・ルエダ監督は「(VARsの)犠牲者となったと言っていい」と語り、レアル・マドリードのルカ・モドリッチは「このシステムは好きではない。続いてほしいとは思わない」と語っていた。

公式戦ではじめて導入されたVARsにはさまざまな意見がある。監督、選手から批判の声もあるが、インファンティーノ会長はたしかな手応えを得ている。

「いまはスタジアムでも自宅でも、自分のデバイスで動画を再生して直前のプレイを確認できる時代です。レフェリーの判定が正しいかどうかすぐにわかります。ビデオ判定については、約50年前から議論されてきたことで、トライしてみないとどんな結果が出るかわかりません。今回、日本で新たな歴史が作られました。VARsに関して、われわれは良い結果を得られました。もちろん、判定を下すまでの時間短縮、レフェリーとVARsのコミュニケーションなど改善点もあります。しかし、VARsによって常に正しい判定をできるようになります。正義と透明性がもたらされるとわかりました」

VARsが使用されるのは、以下の2つの状況のときだ。レフェリー自身が判定に疑いを持った場合と、レフェリーは見逃したが、VARsが疑いを持った場合だ。前者ではレフェリーが自ら確認することが可能で、後者のときはVARsからレフェリーに連絡が入る。鹿島がPKを得たのは後者で、レフェリーが見ていなかったプレイだったため判定までに時間がかかった。クリスティアーノ・ロナウドのゴールシーンでは、レフェリーとVARsの間でコミュニケーションに問題があったという。そして、やはり時間がかかってしまった。

はじめて導入されたVARsが今後どんな発展を遂げるか未知数だ。モドリッチは「続いてほしくない」と言う。一方で、インファンティーノ会長は「正義と透明性がもたらされる」とポジティブに受け止めている。他スポーツに比べて、サッカーはビデオ判定の導入で遅れている。いまは完璧な状態ではないが、数年後、数十年後にはVARsをよりうまく使って判定が行なわれているのではないだろうか。

文/飯塚健司

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