プレミアリーグは非常に厳しく、特殊な環境のリーグだ。どれほど優れた選手でも、そのパワー溢れる展開への適応に苦労するケースは多い。プレミアリーグで失格の烙印を押されたとしても、他国のリーグでは驚くほどの結果を出せる選手もいる。
『SportsKeeda』は、「過去にプレミアリーグで苦戦した後にブンデスリーガで大活躍した選手」を5名選出。プレミアリーグが活かしきれなかった才能がドイツで花開いた事例を紹介した。
その中にはマンチェスター・シティで結果を出せず、その後移籍したバイエルンで世界トップレベルのセンターバックに成長したドイツ代表DFジェローム・ボアテング、ブラックバーンでは何もできなかったが、現在はケルンで大迫勇也と強力なコンビを形成しているFWアントニー・モデスト、チェルシーやウィガンでは結果が出なかったが、ブレーメンで花開いたFWフランコ・ディ・サント、そしてチェルシーでは才能を引き出してもらえず、その後移籍したヴォルフスブルクで結果を出してプレミアリーグに戻ってきたMFケビン・デ・ブライネも選ばれている。
しかし、面白いのは同メディアがわざわざドルトムントに所属する日本代表MF香川真司の 名前を出 していることだ。香川はセレッソ大阪から移籍したドルトムントでリーグ制覇などに大きく貢献し、2012年にマンチェスター・ユナイテッドに加入。しかし満足な結果は出せず、再びドルトムントに戻ってきた選手だ。
プレミアリーグで苦戦し、その後ブンデスリーガにやってきた選手ということで今回のリストに入ってもおかしくないが、同メディアは「香川、ヌリ・シャヒンの両名はこのリストに入っていない。彼らはイングランドで失敗する前に、ドイツで際立ったキャリアを築いた選手だからだ」と主張している。
香川はマンUで、シャヒンはリヴァプールで苦しい時期を過ごした。しかし、2人はそれ以前にドイツで凄いプレイを見せていたと評価されている。当時の香川もシャヒンもチームには欠かせない存在で、今よりも当時の方が眩い輝きを放っていたのは間違いない。それは同メディアがわざわざ名前を出すほどだ。
2人ともドルトムントに戻ってきたが、当時ほどの活躍ができているとは言い難い。あの頃を知るサポーターは、もう一度2人に抜群の輝きを放ってほしいと期待していることだろう。