「走り屋」原口元気に迫る”ジョーカー”の影 無得点続く現状で14~15人のバトルに生き残れるか

原口にも得点が必要

原口にも得点が必要

ヘルタでポジション守る原口 photo/Getty Images

現在日本代表FW原口元気の所属するヘルタ・ベルリンは、13試合を消化して8勝3分2敗で勝ち点27を獲得して3位につけている。先日もヴォルフスブルク相手に3-2の逆転勝利を演じるなど、チームは非常に好調だ。その中で原口はポジションを守っているが、決して油断はできない。なぜなら、ヘルタは指揮官のパル・ダルダイも認めるほどスタメンとバックアッパーの間に差がないチームとなっているからだ。それを示すのが、交代選手の得点数だ。

ダルダイ率いるヘルタは、基本的な交代カードが決まっている。目立つのはFWユリアン・シーバー、アレクサンダー・エスヴァインの2人で、シーバーはここまで出場した12試合のうち先発は1度しかない。基本はベダド・イビシェビッチとの交代でピッチに入るのだが、ここまでフライブルク戦、インゴルシュタット戦では貴重な得点を挙げている。

次に先日のヴォルフスブルク戦で原口と交代で出場し、同点ミドルを叩き込んだエスヴァインだ。エスヴァインも11試合中先発は6試合のみとなっており、途中交代から出場するケースが目立つ。ただし、エスヴァインも途中出場から2得点を記録している。
独『BZ Berlin』も途中出場した選手が結果を出していることを特集しており、ここまで途中出場の選手が合計5得点を記録しているのはドルトムントらと並んでリーグで2番目に多い数字だという。ダルダイも14~15人ほどの実力者を揃えているとコメントしており、交代策の幅が増えたことを喜んでいる。

そんなチームで原口は走ることでチームに大きく貢献しているが、ここまでは無得点とゴールネットを揺らすことに苦労している。途中出場から結果を出しているエスヴァインはサイドを主戦場とする選手であり、原口のライバル候補の1人でもある。エスヴァインの得点力が評価されれば、原口のスタメンが危なくなる可能性もある。原口は日本代表で得点を決めているように、決定力もある選手だ。そ れをクラブでも見せたいところだが、分かりやすい結果でアピールできるか。

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