[UCL]“魔の11月”未だ無敗のアーセナル 最終節に首位通過の望みを繋ぐ

公式戦18試合連続無敗を記録

23日にUEFAチャンピオンズリーグのグループステージ第5節が行われ、グループA首位のアーセナルが同じ勝ち点10で並ぶパリ・サンジェルマン(以下、PSG)を本拠地に迎えた。

試合序盤は両チームとも前線からの連動した守備や素早い攻守の切り替えで、互いを牽制し合う展開が続く。最初のチャンスはPSGにおとずれる。15分、コーナーキックのこぼれ球にT・シウバが反応してシュートを放つが、ニアポストに立っていたギブスにクリアされてしまう。そして17分、ペナルティエリア左側から縦に侵入したマテュイディのグラウンダーのクロスにカバーニがスライディングで合わせ、PSGが先制する。

リードしたPSGはボールロスト後の素早い帰陣や巧みなラインコントロールで、アーセナルに自由を与えない。ボールを保持できない苦しい展開が続いたアーセナルであったが、前半終了間際にチャンスがおとずれる。44分、エジルのパスを受けたサンチェスが敵陣ペナルティエリア内に侵入。鋭い切り返しで突破を試みたサンチェスをクリホビアクがスライディングで倒してしまい、アーセナルにPKが与えられる。このPKをジルーが落ち着いて決め、1-1の同点で前半を終えた。
53分、相手ゴール前でPSGにフリーキックが与えられる。ルーカスが直接ゴールを狙ったが、シュートはクロスバーに直撃した。何とかピンチを凌いだアーセナルが60分に試合を動かす。ジェンキンソンからのクロスにラムジーが反応してシュート。シュートはマルキーニョスにクリアされるが、そのクリアボールがヴェッラッティに当たり、ゴールに吸い込まれた。アーセナルが相手のオウンゴールで逆転に成功する。

リードを奪ったアーセナルはやや自陣深くに守備ブロックを形成してPSGの攻撃を凌ぐ。逃げきりを図ったヴェンゲル監督であったが、同監督のプランは脆くも崩れる。77分、コーナーキックからルーカスにヘディングシュートを許す。シュートはイウォビに当たって僅かに軌道が変化しゴールイン。アーセナルはオウンゴールで同点弾を献上してしまう。

首位通過のために引き分けで試合を終わらせたくないヴェンゲル監督は78分にジャカ、80分にウォルコット、81分にチェンバレンを投入する。しかし、勝ち越しゴールを奪うには至らず、試合は2-2の引き分けに終わった。

この試合の結果を受け、グループAの首位通過の行方は最終節に持ち越しとなった。最終節終了時点でアーセナルとPSGの勝ち点が並んだ場合、直接対決のアウェイゴール数で上回るPSGが首位通過となる。

[メンバー]
アーセナル:オスピナ、ギブス、コシェルニー、ムスタフィ、ジェンキンソン(→チェンバレン 81)、ラムジー、コクラン(→ウォルコット 80)、サンチェス、エジル、イウォビ(→ジャカ 78)、ジルー

PSG:アレオラ、T・シウバ、マルキーニョス、ムニエ、マクスウェル、クリホビアク(→ベンアルファ 66)、ヴェッラッティ、モッタ、ルーカス(→ヘセ 87)、マテュイディ、カバーニ

[スコア]
アーセナル 2-2 PSG

[得点者]
アーセナル:ジルー(45+1)、オウンゴール(60)
PSG :カバーニ(17)、オウンゴール(77)

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